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桜島で「さくら祭り」初開催へ 活火山の島の「食と農」の魅力に触れる

鹿児島市内から望む桜島

鹿児島市内から望む桜島

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 桜島の国民宿舎「レインボー桜島」(鹿児島市桜島横山町)で3月28日、第1回「さくら祭りin桜島」が開催される。

桜島の名物「桜島大根」

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 「活火山の真下」という特殊な環境で育まれた桜島の食と農、伝統文化の魅力を楽しむことができる同イベント。主催するのは桜島の農家、宿泊施設や飲食店が中心となって2016年に立ち上げた「さくらじまの食と農の実行委員会」。同実行委員会の中園淳彦さんは「桜島にはたくさんの人が訪れてくれているが、桜島を近くで見ただけで帰る人が多い。もっといろいろ見て、聞いて、触って、食べて、地元の人と話をしてほしい」と思いを話す。

 同イベントでは、「食と農の外国人向け体験旅行を考える」と題した講演会・シンポジウムが開かれ、これからの桜島・鹿児島の観光について議論が交わされる。観光業関連の人や、食産業・農林水産業に従事する人、外国人との交流に興味のある人に「特に参加をお勧めしたい」という。

 「桜島溶岩焼き・溶岩窯体験」では、「桜島溶岩プレート」と「桜島溶岩窯」を1時間レンタル。その場で販売されている地元野菜、肉などの食材を調達し、自分で調理を楽しむことができる。同プレートと窯を製造する「村山組」溶岩加工部の酒匂一秀さんが、肉や野菜のおいしい焼き方をアドバイスする。

 桜島の農業に興味がある人に向けて「野菜の収穫体験・農家の話」も用意。桜島の農場で新玉ネギと春大根を収穫しながら、農業を営む人の話を直接聞くことができる。

 「ライブミュージック&DJパーティー」も開催。霧島在住のシンガーソングライター「NANAKO」さんをはじめ、地元のミュージシャンやDJが、錦江湾を眺めるオーシャンビューの野外ステージで音楽を奏でる。

 「桜島では、活火山の下で、自然を上手に利用した農業や漁業の営みが広がっている。素晴らしい景色もたくさんある。これが鹿児島の街のすぐ隣でコンパクトにまとまっているというのが桜島の魅力」と中園さん。「日本人、外国人、地元の人、観光で来られた人、誰でも楽しめるイベント。記念すべき第1回となる今回、ぜひ参加して」と呼び掛ける。

 開催時間は9時30分~14時30分。入場無料。

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