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鹿児島市立美術館でバウハウス展 カンディンスキーの版画集公開も

展示の様子

展示の様子

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 鹿児島市立美術館(鹿児島市城山町)で現在、小企画展「バウハウスの教育者たちーカンディンスキーとアルバースの版画を中心に」が開催されている。

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 「美術と建築に関する総合的な教育機関」で、20世紀のデザインに大きな影響を与えたドイツのバウハウス。昨年創立100周年を迎え、同館でも所蔵品を年度内に紹介しようと企画した。

 同展の見どころは、ロシアの画家ワシリー・カンディンスキーの「小さな世界」シリーズ12作品。カンディンスキーが教育者としてバウハウスに招聘(しょうへい)された1922年に制作した版画集で、「12作品全てを一度に見られる機会はめったにない」と学芸員の田村桂子さん。

 抽象絵画の創始者として知られるカンディンスキーは、ある刺激を通常とは異なる感覚で捉える「共感覚(シナスタジア)」の持ち主で、色に音を感じ、音楽を聴いたとき、色を見ていたといわれる。実際、「来場者の中にはカンディンスキーの作品を見ると『音楽が聴こえる』と言う方もいる」という。

 「100年がたっているが、あまり古さが感じられないはず。むしろ新鮮な輝きを放っている。既存のものを解体して、一からデザインを作ろうとした実験的な試みとそのエネルギーを感じてもらえれば」とも。

 開館時間は9時30分~18時。入館料は、大人=300円、高・大学生=200円、小・中学生=150円。3月28日まで。

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