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鹿児島南高生開発の「がっつり弁当」、出来栄え上々-510グラムの大ボリューム

試作品を前に意見を出し合う生徒ら。

試作品を前に意見を出し合う生徒ら。

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 鹿児島南高校(鹿児島市上福元町)が発案したオンラインショッピングモール「はすねす-HighSchool NetShop-全国高校Net商店」で、生徒が考案した「桜鳥卵飯(さくらじまオムライス)」の販売がスタートし、注目を集めている。

完成品

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 枕崎産のかつおだしに鶏肉の炊き込みご飯、たっぷりの卵を使って作るオムライスに、トマト風味のあんをかけ、桜島の溶岩に見立てたハンバーグを載せる「桜鳥卵飯」。桜島をイメージし、オムライスに鶏飯を使うことから「桜鳥」と名付けられた。スポーツ大会や文化行事の昼食に利用されるなど、売れ行きは順調だという。

 「がっつり弁当」という別名の通り、総重量は510グラムとボリューミー。「量は多いが、女性やお年寄りでも食べやすい味に仕上がった。愛する郷土を表現できた」と話すのは、弁当を考案した同校情報処理科3年の徳留拓巳さん。

 共同開発した弁当店「ぶるぺん」オーナーで、同校の元教諭の小薗健一さんは「当初、冷えてもおいしい丼の開発は無理だと思っていた」と打ち明ける。それでも、2カ月という短期間で試作を4回繰り返し、「結果、とても完成度の高い弁当になった」と振り返る。

 「生徒たちの情熱や、冷静なマーケティング・商品開発力には感心した」と小薗さん。「商品開発は何のためにやるのかというと、誰かに喜んでもらいたいから。ぜひ生徒には商品開発をして終わりではなく、喜んでほしい人にたくさん届けて、その方々の『おいしい』という声や笑顔を見るところまでを体験してほしい」とも。

 5月19日に開設された「はすねす」は、学校が開発した商品や地域の特産品を販売し、生徒たちが電子商取引を実践的に学ぶ場として活用される。サイト責任者で、同校教諭の横山君彦さんは「ぜひよりすぐりの商品を購入いただければ」と利用を呼び掛ける。

 価格は540円。県内(離島を除く)で団体予約注文のみ受け付ける。問い合わせは「ぶるぺん」(TEL 0993-73-2006)まで。

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