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直木賞作家×編集者 江國香織さんら鹿児島でトークショー、サイン会も

江國香織さんと編集者によるトークショー

江國香織さんと編集者によるトークショー

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 直木賞作家の江國香織さんと編集者の木葉篤さんによるトークショーが10月16日、かごしま県民交流センター(鹿児島市山下町14)で開催される。

「パールストリートのクレイジー女たち」(トレヴェニアン著/江國香織訳/ホーム社)

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 江國さんは2004年に「号泣する準備はできていた」で直木賞受賞。「冷静と情熱のあいだ」「東京タワー」など映像化された作品も数多く、昨年には「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞。甘さと苦さを兼ねそなえた繊細な文章が多くの読者の心を捉えている。

 木葉さんは大学卒業後、児童書出版のあかね書房で営業と編集を務め、フリーの編集者を経て、現在はホーム社で文芸図書部編集長兼部長として文芸書や翻訳書の出版に携わっている。

 江國さんは昨年、アメリカの覆面作家トレヴェニアンの遺作「パールストリートのクレイジー女たち」を翻訳し、ホーム社から出版。トレヴェニアンの自伝的要素も強い同書では、親子3人の生活を通じ、アメリカ大恐慌時代の貧しい人々の暮らしがリアルに描かれる。これまでも絵本や児童書を中心に多数の翻訳を手掛けてきた江國さんだが、ここまでの長編の翻訳は初めて。帯に「どうしても、これを自分で訳したいと思ってしまった」とある通り、同作に魅せられた江國さん自身の提案で翻訳・出版が実現した。

 同トークショーを主催する絵本カフェ・アルモニ(卸本町5)の吉田さんは、「江國さんは『パールストリートのクレイジー女たち』のどこに魅力を感じたのか。私たちが江國さんの小説に魅せられるのはなぜか。人が何かを書き、本を作り、本を買うという行為にどんな意味を求めているのか。私たちに代わって編集者である木葉さんが江國さんの世界を引き出してくれるはず。気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。

 13時30分開演。12時30分からはサイン会も行われる。チケット料金は3,000円。問い合わせは絵本カフェ・アルモニ(TEL 090-8620-9348)で受け付ける。

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