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維新ふるさと館で古本市 おしゃべり好きの古書店主と歴史談義も

店主たちと来場者の情報交換の場にもなっている

店主たちと来場者の情報交換の場にもなっている

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 維新ふるさと館(鹿児島市加治屋町)で10月25日、「維新ふるさと館古書店」が始まった。

目当ての史料を探す来場者たち

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 今年で2年目となる同イベント。同館館長・的場睦夫さんの「西郷さんお膝元の鹿児島で、歴史好きが喜ぶようなイベントがしたい」という呼び掛けに、鹿児島県古書籍組合が応える形で実現した。

 出品するのは県内外の古書店6店舗。同館の受付ロビー前に市町村史をはじめとした貴重な郷土史料約1万冊が並ぶ。古書以外にも、昔の店のマッチや古地図、ネガフィルムの紙袋、椋鳩十の描いた水彩画、西南戦争時の錦絵など、郷土にまつわるさまざまな史料が展示・販売される。屋外のスペースでは小説など一般古書のフリーマーケットも開かれる。

 同組合組合長で古書リゼット(谷山中央7)代表の安井一之さんは「歴史好きのお客さんと情報交換するのが何より楽しい」と話す。イベント初日には、明治日本の官僚で「薩摩藩英国留学生」の一人である町田久成の子孫を名乗る男性が、東京から史料を求めに訪ねてきたという。

 安井さんは「最低でも明治維新150年となる2年後までは続けたい」、的場さんは「秋の定番行事になったらいい」と語らっていた。

 29日と30日の14時からは、古書店を始めたい人に向けた「古本屋開業講座 in 維新ふるさと館」を開催。現役の古書店店主が、本の価値の見極め方など実践的なノウハウをレクチャーする。参加無料。要予約。申し込みは古書リゼット(TEL 090-7982-4380)まで。

 開館時間は9時~17時(最終入館は16時30分)。入場無料。11月6日まで。

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