鹿児島で「薩摩焼フェスタ」開催へ-1万点以上を展示販売

かごしま県民交流センターで「薩摩焼フェスタ」開催。「各窯元のオリジナリティーを」と薩摩焼の未来を語る県陶業協同組合理事長の西郷隆文さん

かごしま県民交流センターで「薩摩焼フェスタ」開催。「各窯元のオリジナリティーを」と薩摩焼の未来を語る県陶業協同組合理事長の西郷隆文さん

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 鹿児島が誇る伝統的工芸品・薩摩焼のブランド確立と需要拡大を目指す「第22回薩摩焼フェスタ」が11月30日、かごしま県民交流センター(鹿児島市山下町、TEL 099-221-6600)で始まった。会場では絵付けの実演や、華道家との「美のコラボ」も行われるなど、初日から大勢の来場者でにぎわっている。

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 会場では、県内42の窯元が丹精込めて作り上げた薩摩焼1万点以上を展示販売。伝統的な白薩摩、黒薩摩の食器のほか、創作風のオブジェなど多彩な作品が並び、最近では色やデザインなどオリジナルの作品も人気を集めているという。

 各窯元による新作の一輪挿しのコーナーでは、「一輪の花と器の出会い」をテーマに、池坊鹿児島支部の華道家たちが作品に合った花を生け、人気投票を実施。上位作品の投票者に抽選で記念品を進呈する。会場内の「かふぇまのん」では、お気に入りの新作薩摩焼カップでお茶を提供し、最終日の4日には使用されたカップを半額で販売する。

 フェアに出展している窯元の一人「わらべ工房」の栗野美喜さんは「一人でも多くの方に新しい薩摩焼の魅力を感じてもらいたい」と、新作のかわいらしい豚の置物「とんとん拍子」を手にする。 優れた技能を持つ「現代の名工」に選ばれている鹿児島県陶業協同組合理事長の西郷隆文さんは「薩摩焼は鹿児島の豊かな風土と陶工たちのたゆまぬ努力によって独自の発展を遂げてきたが、これからは各窯元がそれぞれの方向性を定め、オリジナリティーを追求していくことが薩摩焼のブランドの確立には不可欠」と話す。

 開催時間は10時~18時(4日は17時まで)。入場無料。今月4日まで。

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