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氷彫刻世界大会で新人賞を受賞 作品テーマは「未来への願い」

新人賞を受賞した治島良憲(はるしまよしかず)さん

新人賞を受賞した治島良憲(はるしまよしかず)さん

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 北海道旭川市で2月7日~9日に開催された氷彫刻世界大会で、ハウスウエディング施設「ザ・ピークプレミアムテラス」(鹿児島市樋之口町、TEL 099-226-4122)料理長の治島良憲(はるしまよしかず)さんが新人賞を受賞した。

氷彫刻世界大会 新人賞作品「未来への願い」

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 治島さんは1983(昭和58)年、鹿児島県生まれ。鹿児島実業高等学校を卒業後、鹿児島のレストラン施設、ホテルなどでフランス料理を学び、2008年にディアーズ・ブレイン入社。4つの会場で婚礼料理の調理に携わり、2016年にザ・ピークプレミアムテラス料理長に着任。2016年日本氷彫刻鹿児島大会で最優秀賞を受賞した。

 同大会は毎年、旭川冬まつりの日程に合わせて開かれる日本国内唯一の氷彫刻世界大会で、今年で45回目の開催となった。40時間という競技時間の中で、重さ約135キロの氷柱を個人戦では8本、団体戦では20本組み立てて制作を行う。審査基準は安定性、創造性、技量、質感・量感・立体感、芸術性の5項目。

 治島さんが手掛けた作品のテーマは「未来への願い」。水中から浮かび上がる女性が伸ばしている手の先に願いを込めている姿をかたどり、「女性のやさしい体のラインなどを表現した」という。

 日中はマイナス3度、夜間はマイナス15度のいう中での制作だった。「氷点下での制作は初めてだったため、時間配分を考えるのが難しかった」と治島さん。「人の体をモチーフにした作品だったので全体のバランスを取るために骨格から勉強し、デッサンの参考にした。完成作品は高さ2.5メートル、幅が3メートル近くある作品となるため、どの角度から見てもバランスの良い作品になるよう、デッサンの時点で細部までしっかりと描きイメージを膨らませた」と話す。

「最初は料理人が氷彫刻を作るイメージが湧かなかったが、先輩が作る様子を見て、料理を引きたてる演出の一つとして氷彫刻に魅力を感じるようになった。今では一つの作品がずっと同じ形で残るのではなく、時間がたつにつれ氷が溶け、作品に変化が起こることも面白いと感じている」とも。「今後も継続して世界大会に選出していただけるよう技術を高め、いつか必ず最優秀賞(内閣総理大臣賞・秀江賞)を取りたい」と意気込む。

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