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アミュプラザ鹿児島で「知的書評合戦」-中高生対象に開催

6月8日、アミュプラザ鹿児島で開催される「第1回かごしま中学・高校ビブリオバトル大会」のフライヤー

6月8日、アミュプラザ鹿児島で開催される「第1回かごしま中学・高校ビブリオバトル大会」のフライヤー

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 中高生を対象にプレゼンテーション形式で書評合戦を行う「第1回かごしま中学・高校ビブリオバトル大会」が6月8日、アミュプラザ鹿児島の会議室で開催される。後援はZ会(静岡県)、協力は紀伊國屋書店。

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 2007年に京都大学の谷口忠大特別研究員(現立命館大学准教授)が考案した「ビブリオバトル」は、「人を通して本を知る、本を通して人を知る」ことができるコミュニケーションツールとして、大学生を中心に全国に広がった取り組み。中高生は勉強や部活などで忙しく、国語力を上げるための朝読書活動も本を読むだけで終わっていたという課題を抱えた学校とうまくマッチングした。既にビブリオバトルに取り組んでいたという中学校では、「他校の生徒も交えることで生徒の刺激になるのでは」と同イベントに期待を寄せる。

 バトル内容は、自分の好きな本について5分間で紹介し、その後、会場全体でディスカッションを行い、発表者全員が紹介し終わったところで「一番読みたくなった本」に観衆を含めた参加者全員が投票し「チャンプ本」を決める。Z会マーケティング部福岡営業所の中村恒太さんは「本と向き合うことで本の内容を自分のものにでき、他人のプレゼンテーションを聞くことでその人を知ることもできる。また、複数回開催すればプレゼンテーションの準備や発表方法もいろいろと試すこともできるので自身の成長にもつながる」とビブリオバトルの魅力を紹介する。

 現時点で市内の県立進学校や私立中高一貫校の学生ら15人の参加が決定しており、持ち寄られる本は、芥川龍之介の名作から今年度の「本屋大賞」に選ばれた本までさまざま。紀伊国屋書店鹿児島店では、推薦人である学生自身に書いてもらったPOPを添えて、バトルに出た本を集めたコーナー展開を予定する。「たくさん活字に触れてほしい。良くも悪くも本の影響を受ければ、人生に役立つヒントを得られるはず」と森下直哉店長。

 会場提供などで協力する「アミュプラザ鹿児島」運営会社の鹿児島ターミナルビル営業部営業企画課の田代百合子さんは「『ファッションだけじゃない』というアミュプラザの一面を感じていただくきっかけになれば」と期待を寄せる。

 開催時間は15時~17時。観戦は無料で、事前申し込み不要。同施設3階の「ABCマート」と「ギャップキッズ」の間から入場できる。

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