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桜島大正噴火から100周年-県内各地で活火山イベント

城山公園から望む噴火の様子(提供:鹿児島県立博物館)

城山公園から望む噴火の様子(提供:鹿児島県立博物館)

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 1月12日、鹿児島のシンボルでもある桜島が1914(大正3)年に大噴火してから100周年を迎える。それに合わせて、県内各地でさまざまなイベントや情報発信が行われている。

噴出した溶岩の様子

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 今月12日には、桜島公民館(鹿児島市桜島横山町)で、さまざまな楽器や、ダンス・パフォーマンスを通し、参加者全員で即興音楽「桜島」をつくり上げる「鹿児島大即興音楽会2014『桜島』」が開催。参加費は1,000円で、「桜島への思いを音で表現、共有したい人」であれば誰でも参加できる。実行委員の森田孝一郎さんは「演奏できる、できないは関係ない。歴史的瞬間にぜひ立ち会ってほしい」と参加を呼び掛ける。

 鹿児島市立科学館(鴨池2)では25日、「映画と講演の夕べ」と題し火山をテーマにした大型映像作品「リング・オブ・ファイヤー」を上映。併せて、NPO法人「桜島ミュージアム」の福島大輔理事長が「みんなに話したくなる桜島のヒミツ」の題目で講演を行う。参加無料。定員は280人。

 そのほか、霧島市の上野原縄文の森では31日まで、桜島の歴史を写真パネルや模型、火山灰資料などで紹介するミニ企画展を開催中。指宿市の考古博物館「時遊館COCOはしむれ」では、元南日本新聞記者の大武進さんによる166点にも及ぶ絵はがきコレクションを展示。2月16日まで開かれている同展には年末年始を挟んで県内外から多くの来場客が訪れ、当時の写真を熱心に見入る様子が見られたという。

 約2万6000年前に誕生して以来、現在までに17回に及ぶ大噴火を起こしてきた桜島。溶岩が押し寄せ、桜島と大隅半島が初めて陸続きになった大正噴火では、溶岩の流出や地震、津波などにより、多数の死者・行方不明者、負傷者のほか、家屋の焼失や全半壊の被害をもたらした。

 県や市などが中心となって行う「桜島大正噴火100周年事業」では、防災意識を高めることや、桜島の魅力を再発掘し、火山を生かそうとすることなどに重点を置く。桜島や霧島山(新燃岳)など11の活火山のそばで生活する鹿児島県民にとって今年は大切な年になりそうだ。

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