鹿児島の特産品とコラボした「トリスハイボール缶（鹿児島ボンタン）」が11月18日、サントリー酒類（東京都港区）から数量限定で発売される。

　ウイスキーの入門ブランドである「トリスハイボール」をベースに、県産ボンタンの「甘さ」「ほろ苦さ」を感じる味わいに仕上げたという同商品。ハイボールのイラストが全面に描かれたパッケージには、ボンタンとコラボした「アンクルトリス」のイラストと、桜島やボンタン畑など鹿児島の美しい風景をデザインした。

　サントリービア＆スピリッツ九州支社が取り組む「鹿児島プロジェクト」の一環として発売。同社では、飲食店におけるボンタン・タンカンを使った角ハイボールの展開にも力を入れており、取扱店舗は約350店舗に達した。夏に県内約60店舗で行った「100円キャンペーン」なども相まって、これまでウイスキーになじみのなかった女性や若い世代を中心に消費拡大の兆しを見せているという。

　近年、全国各地の特色を生かした「ご当地ハイボール」が次々と誕生するなど、ハイボールの楽しみ方が広がっている。サントリーでは静岡県の「三ヶ日みかん」や瀬戸内産のすだちとレモンを使った「トリスハイボール缶」を各地域限定で発売。地域情報を発信するホームページの開設や、その土地ならではの売り場展開などを通してPRを行う。

　「これまで飲食店でしか飲めなったご当地ハイボールを、家庭でも気軽に楽しんでもらえれば。ハイボールをより身近に感じて」と呼び掛ける同社の小田明さん。「パーティーをする機会も増えるこれからの季節、トリスハイボール缶で乾杯していただければ」とも。

　価格はオープン。九州エリア7県のスーパー・コンビニなどで取り扱う。