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鹿児島発「10年日記」が累計販売冊数150万冊突破 「宝物になる日記帳」コンセプトに

「石原10年日記」

「石原10年日記」

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 石原出版社(鹿児島市新照院町)が手掛ける「石原10年日記」が9月1日、累計販売冊数150万冊を突破した。

「10年日記」を手にする石原光子社長

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 1969(昭和44)年に創業者の石原貫一郎さんが販売を始めた同商品。貫一郎さんの娘である現・社長の石原光子さんは「父は経営者である以前に発明家だった」と振り返る。「1日4行」「同じ日付が10年分同じページに並ぶ」との基本アイデアも貫一郎さんが試行錯誤の末考えたという。

 光子さんは「1日4行だから無理せず書き続けられる。ツイッターやラインのような感覚。同じ日付が同じページに並んでおり、2年目から過去のこの日は何をしていたのか自然に振り返ることができるのは、フェイスブックの『過去のこの日』機能とも似ている。『10年日記』に時代が追い付いてきたのかもしれない」と話す。

 ページ下部には索引用のチェック欄を設けるなど、随所に独自のアイデアを盛り込む。医師の日野原重明さんなど著名人にも愛用者は多いという。

 「2冊目、3冊目を購入するリピーターも多く、毎年コンスタントに2万部以上を販売している」とも。「立ち止まったらそこで終わり。もっと良くできるはず。特にこれから記憶に残る出来事がたくさん待っている若い人たちにもっと使われるようになってほしい」と光子さん。現在販売している2017年度版では紙面の大幅なリニューアルを行ったという。

 デザイン面では、これまで黒一色だったカバーを「ワインレッド」と「ブラウン」の2色から選べるように変更。ロゴマークは、「時」の象徴である砂時計と「10年」を意味する10個の星を組み合わせたデザインにした。機能面は基本設計をそのままに、防災意識が高い現代に合わせ、防災マニュアルを盛り込み、個人情報保護の観点から運転免許証番号などの記入欄は割愛した。

 「忙しかったり、辛いことがあったりで、日記をつけられない日もある。しかし、それ自体が一つの記録で、10年積み重なればきっと宝物になる。出産祝いや結婚祝いにもぴったり。10年後に大切な人と振り返ってみるのもすてきだと思う」と笑顔を見せる。

 価格は5,184円~。

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