外国産カブトムシ「ヘラクレスオオカブト」を飼育する「ヘラクレス工場」(鹿児島市直木町、TEL 099-278-4000)が7月24日・31日、8月1日・7日・8日の5日間、カブトムシ・クワガタと触れ合う体験型イベント「ヘラカブドーム」を開催する。
運営は障がい者のための就労支援を行う「恵夢会(めぐむかい)」。同会の谷昌樹さんは長男の恵夢(めぐむ)くんがカブトムシを欲しがったことをきっかけにヘラクレスオオカブトのブリードを始め、2019年5月、同工場を立ち上げた。以来、年にヘラクレスオオカブト500匹、国産カブトムシ2000匹~3000匹を生産してきたが、恵夢くんが「自分で捕りたい」と言うようになり、「やはり子どもは『自分で』を体験したいんだ」と知ったことから、放し飼いにした虫を捕まえられる「ヘラカブドーム」を作ることにしたという。
ドームの面積は80平方メートル。イベント開催日は国産のカブトムシやクワガタ1000匹を放し飼いにし、入場者はカブトムシなら1ペア、クワガタなら1匹を捕まえて持ち帰ることができる。「このような体験型施設で放し飼いにするのは通常1日に500匹ほど。だが今回は『国産を1日1000匹』というのが一番の推しどころ」と谷さん。ドームへの入場者はさらにヘラクレスオオカブトと触れ合える特別ブースにもアクセスできる。
そのほか、必ずヘラクレスの幼虫が当たる「ヘラクレス幼虫ガチャ」(1回1,000円)、ヘラクレスオオカブトやスマトラヒラタが当たる「めぐむ屋ハズレなしガラポン」(同500円)、幼虫の餌となる土作り体験(3キロ600円~)、成虫の主食ゼリーを作る体験(200ミリリットルカップ300円~)コーナーなども用意する。
縁日ブースも用意し、輪投げ、スーパーボールすくい、綿あめ作りなどが楽しめるほか、キッチンカーや雑貨店も出店する。谷さんは「虫が苦手な人も楽しめるようになっている。初めは怖くても、触れるようになる子もいる。捕まえる楽しさを体験してもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~17時。イベント会場への入場は無料。ヘラカブドームの入場料は700円(3歳以下無料)。雨天・荒天等の延期については、朝6時ごろにホームページで知らせる。