ラテン・ジャズ・ビッグバンド「熱帯JAZZ楽団」のコンサートが12月22日、鹿児島市の市民文化ホール(鹿児島市与次郎2、TEL 099-257-8111）で開催される。

　鹿児島でのコンサートは初となる同楽団。パーカッション奏者のカルロス菅野さんが1995年10月に結成。実力派ミュージシャンをそろえた日本を代表するラテン・ジャズ・ビッグバンドで、これまでにアルバム15枚とDVD2枚をリリース。アルバムはオリジナルのほか、著名ミュージシャンの楽曲にラテンアレンジを施したカバーナンバーを多く含み、全国のアマチュア・ビッグバンドや吹奏楽部の学生たちなど、幅広い層から支持を得ている。

　リーダーのカルロス菅野さんは1984（昭和59）年、松岡直也グループへ加入。「オルケスタ・デ・ラ・ルス」の結成メンバーとしても参加。同バンドが1990年の発表したファーストアルバム「デ・ラ・ルス」は、アメリカビルボードラテン・チャートで11週連続1位を記録、全米で大ヒットした。各国でチャリティーコンサートも行い、1993年には日本人音楽家として初めて国連平和賞をグループで受賞。この年、NHK紅白歌合戦にも出場している。

　カルロス菅野さんは「いよいよ鹿児島でのコンサートが迫ってきた。熱帯JAZZ楽団としては初めての鹿児島、そして九州でのライブも久しぶり。鹿児島のイメージといえば南国。熱帯JAZZ楽団のサウンドにはぴったり。きっと熱い皆さんがわれわれを迎えてくれるのでは、と今から楽しみにしている」と話す。

　「今年は東北の震災をはじめ、心が痛むことが多い一年だったが、一年の締めくくりは笑顔で来年に向けてエネルギーをチャージしてもらいたい」とも。

　開演は19時。料金は、S席＝4,800円、A席＝4,000円（高校生以下半額）。チケットは、鹿児島市民文化ホール、谷山サザンホール、山形屋、ローソンチケット、イープラスなどで販売中。