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鹿児島出身NY在住の女性ジュエリーデザイナー、鹿児島で国内初の個展開く

国内初の個展を開いた西彩加さん。ディスプレーにはホワイトギャラリーのオーナー三坂さんのアイディアも取り入れられている

国内初の個展を開いた西彩加さん。ディスプレーにはホワイトギャラリーのオーナー三坂さんのアイディアも取り入れられている

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 鹿児島のホワイトギャラリー(鹿児島市下竜尾町、TEL 099-248-3904)で5月14日、ジュエリーデザイナー西彩加さんのジュエリー展が始まった。

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 西さんは鹿児島市出身で、現在は米ニューヨーク在住。4月29日には映画「レオン」の舞台になったことなどで知られるチェルシーホテルでジュエリーファッションショーを開いたほか、ワールドトレードセンター記念ミュージアムショップからジュエリーを受注するなど活躍の場を広げている。日本での個展開催は初めて。

 作品は、クモの巣、蜂の巣、魚のうろこ、花、化石、アナトミー(解剖学で人体の意味)など自然がモチーフになっている。「生花店を営む母親と外科医だった父親、大学入学までの多感な時期を自然豊かな鹿児島で過ごした影響」だという。音楽家の坂本龍一を敬愛しており、「テクノポップと自然には幾何学と反復という共通点があり、それが作品にも表れている」という独自の解釈も。

 跡見学園女子大学文学部美学美術史学科で西洋画や日本画、グラフィックデザインの勉強をする傍ら、ジュエリーデザインの専門学校にも通った西さん。卒業後5年ほどWEBデザイナーとして働いたのち、ジュエリーデザインの道に進むため渡米。ニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)に留学。卒業後は、ファッション界のアカデミー賞と言われる「CFDAファッションアワード」を受賞したフィリップ・クランギやジャスティン・ギュンタに師事。ニューヨークのジュエリーデザイン最前線で揉まれてきた。

 母親が同ギャラリーオーナーの三坂基文さんと知り合いだったこともあり、昔から同ギャラリーにも足を運び交流を深め、留学時などのターニングポイントでは三坂さんからアドバイスも受けていた。今回の個展も三坂さんからのオファーで実現した。

 期間中、これまでに創作した約120種類、約300点の作品を展示。壁一面を真っ白にし、作品を鏡の上に展示することで、ジュエリーが映えるよう、ディスプレーにも工夫を施した。4月29日にニューヨークで行われたショーの様子や作品のプロモーションビデオなどの映像も流す。

 西さんは「国内初の個展を故郷鹿児島、三坂さんのスペースで開催できてうれしい。緊張もあるが、これまでお世話になった方々に今の自分を見てもらう集大成の位置付けとしたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。今月26日まで。作品は販売も行う。

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