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鹿児島で夏の風物詩、六月灯の季節近づく 「平和願い、地域を元気に」

城山展望台からの照国六月灯の眺め©鹿児島市

城山展望台からの照国六月灯の眺め©鹿児島市

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 今年も六月灯の季節が近づいてきた。7月1日、八坂神社(清水町)を皮切りに約1カ月間、県内各地の神社や寺院で夜祭りが行われる。

八坂神社の六月灯

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 六月灯の歴史は古く、島津19代藩主光久の時代に由来するといわれている。中でも、28代藩主斉彬を祭る照国神社(鹿児島市照国町、TEL 099-222-1820)の六月灯は県内最大規模で、今年も7月15日・16日の2日間にわたって執り行われる。大小800もの灯籠が境内を彩り、ステージショーや打ち上げ花火が会場を盛り上げるなど、10万人を超える人出が予想されている。

 歩行者天国となる照国町交差点から照国神社前と神社脇には160を超える夜店が立ち並ぶ。ウインナーソーセージを餅で巻いて揚げたものをいろいろな味付けで食べる「キャンドルボーイ」や、パスタを揚げて塩を振った「スパボー」、人気の台湾風かき氷「雪花氷(シェーファーピン)」など珍しいものも。

 県内では暴走族の出現などで夜店を出店できなくなる祭りもあるという。県内最古の神社の一つ、伊佐智佐神社(和田町)の六月灯も一昨年に出店中止を余儀なくされたが、今年、「子どもたちの楽しみのため、地域を元気にするために」と地域住民の声により復活するという。

 照国神社・権禰宜(ごんねぎ)の赤﨑俊彦さんは「例年のようにお祭りが開けるのも、世の中が平和な証し。大勢の人に足を運んでいただき、夕涼みがてら楽しんでほしい」と呼び掛ける。

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