鹿児島・仙巌園の「猫神神社」が商業棟新設に伴い移設-猫グッズも充実

8月にオープンした新商業棟。シックな色合いで、庭園の雰囲気になじむ造り。「猫神神社」も隣に移設した。

8月にオープンした新商業棟。シックな色合いで、庭園の雰囲気になじむ造り。「猫神神社」も隣に移設した。

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 鹿児島の名勝地「仙巌園」(鹿児島市吉野町、TEL 099-247-1551)内の「猫神神社」が、8月の新商業棟のオープンに伴い移設した。同園は、1658年に島津光久(19代当主)によって造られた薩摩藩主島津家の別邸跡とその庭園。現在は「島津興業」(城西1)が管理する。敷地面積は約5万平方メートル。

神社の鳥居

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 猫神神社は、島津義弘(17代)が朝鮮出兵の折に連れて行った7匹の猫のうち、生還した2匹を祭る祠(ほこら)。各部隊に猫を配属し、目の動き(瞳孔の開き具合)によって時刻を推測したと伝えられている。毎年2月22日と6月10日(時の記念日)には、それぞれ「愛猫長寿祈願祭」「愛猫供養祭」も執り行われており、全国から参拝客があるという。以前は園内奥に位置していたが、場所が分かりづらかったこともあり、今年8月に完成した新商業棟の隣に移設された。

 新商業棟1階の飲食店、お茶や薩摩焼、猫グッズなどを扱う土産品店は8月上旬に、2階の食事処「御膳所桜華亭(おうかてい)」は9月1日に、それぞれ営業を開始。1階の休憩スペースでは県内の観光映像を集めて上映し、鹿児島観光をアピールする。「まだ集めている最中。鹿児島の情報のハブにしたい。もう1泊したい、また鹿児島に来たいと思っていただければ」と同社販売部長の大山力三さん。1階飲食スペースでは「ぢゃんぼもち」(6本300円)や「薩摩ラーメン」(750円~)を提供している。

 神社に隣接していた猫グッズ店「猫屋」も新商業棟1階に入り、猫関連グッズを充実させた。同店で一番の人気アイテムは、桜島と招き猫が刺しゅうされた金色の「宝くじ入れ」(630円)、同型の「貯金通帳入れ」は3番人気。「お土産にも自分用にも人気がある。皆さん一獲千金を狙っているようだ(笑)」と同社販売部長の大山力三さん。生還した2匹の猫にかけて、右手(金運)と左手(人運)を招いている「福おいで猫セット」(600円)が2番人気だという。

 開園時間は8時30分~17時30分。御膳所桜華亭の営業時間は11時~16時。入園料は1,000円(小・中学生は500円)。

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