今年8月に45周年を迎えた大口酒造(伊佐市)が10月1日、「黒伊佐錦 新酒 無濾過(むろか)」を全国発売した。
前年まで11月1日「本格焼酎の日」に合わせて発売していたが、利用客の声に応えて発売日を早め、ラベルも一新した同商品。3万本限定で、例年より1カ月ほど早い発売となった。ろ過を行わずに蒸留したての味わいをそのままに瓶詰めし、芋独特の香りが強いのが特長。「今年も荒々しい芋の香りがありながら、おいしく飲みやすい焼酎に仕上がった」と同社営業部の吉田朝美さん。「香りがより広がるお湯割りで楽しんでいただければ」とも。
今月25日には、同社第二蒸溜所で「新焼酎祭り2014」を開く予定。振る舞い酒をはじめ、ステージイベントや伊佐ご当地グルメ出店、ゆるキャラ「イーサキング」たちが登場する写真撮影会などを企画する。
同社は今夏、九州圏内から本州に向けた営業活動に本腰を入れるべく、福岡営業所の稼働をスタートした。焼酎業界の再浮上をかけ、今まで焼酎に興味を持っていなかった人や、焼酎離れが進む若者向けに、「今後も新しい商品や飲み方を提案していきたい」と意気込む。
ホームページでは、45周年記念企画として「伊佐の逸品プレゼントキャンペーン」を展開。クイズに答えて応募すると、抽選で合計2000人に焼酎や「伊佐キャビア」、「焼酎粕豚肉」などを進呈する。締め切りは10月末日。