鹿児島市役所近くの一二三ビル1階に9月11日、玄米おにぎりとおばんざいの店「和っ葉」(鹿児島市山下町、TEL 099-294-9721)がオープンした。運営はS・P・D(下荒田2)。
ヘルシーで腹持ちがいいとされる玄米を手軽に取り入れてもらおうと、玄米おにぎりの専門店としてオープンした同店。約44平方メートルの店内にテーブル22席を設ける。ショーケースに商品を並べ、テークアウトにも対応する。
コメは、新潟コシヒカリの中でも特に粘りや甘みが強く、地元で一番食べられているという下田産のものを選んで使う。ガス釜で炊き上げる玄米は、浸水時間や火加減を細かく調整し、「ほくっ」とした食感に仕上げる。全て手作りという具材は全10種。人気の天むす、牛しぐれ、焼き鮭(さけ)をはじめ、鹿児島風豚みそや特製おかかなど。
京都に住んでいたというオーナー奥出由香さんのこだわりで、おばんざいは素朴で塩分控えめ、素材の持ち味を生かした家庭料理を中心に5~7種類を用意する。「昼はゆっくり店内で食べていく人、夕時などは、夕飯のおかずに買い足していく単身世帯の方やお母さんも多い」という。
昨年4月に、障がい者の自立支援を行う就労継続支援A型事業所を立ち上げた奥出さん。同所の利用者にとって、「街とのコミュニケーションを取る場」になり、「仕事の幅を広げられれば」と、飲食店の出店に至ったという。「手作りのおいしい料理を食べていただきたい。多くの人に親しまれる店になれば」と意気込む。
提供メニューは、おにぎり2個と豚汁の「おにぎりセット」(500円)、それに日替わりおばんざいと漬物が付く「おにぎり定食」(650円)、主菜を5種から選べる「玄米定食」(750円)など。テークアウトは日替わり弁当(550円)、玄米おにぎり(130円~)、おばんざい各種(100円)。
テークアウトの営業時間は11時~18時(土曜は15時まで)。店内での飲食は15時まで。日曜・祝日定休。