桜島に足を運んでもらおうと発売されたクーポン券「桜島もくもくクーポン」が人気を集めている。
今年8月、噴火警戒レベルの引き上げにより大規模噴火が心配された桜島。約2週間後には落ち着いたものの、一度遠のいた客足をもう一度桜島に向かわせようと、県や市がそれぞれ400万円を拠出して同クーポンの販売にこぎ着けた。
クーポンは1セット額面1,000円分を500円で販売(1人2セットまで)。観光・土産・体験プログラム・タクシー・宿泊・温泉・レンタサイクルなど25カ所で使うことができる。11月はおよそ3000セットを販売し、12月に入り徐々に販売ペースを上げているという。道の駅やフェリーが発着する桜島港周辺での利用が多いとも。
11月25日には約5年ぶりに噴火警戒レベルが3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げられたことを受け、観光関係者による呼び掛けにも熱が入る。桜島ミュージアムの担当者は「桜島へ行ってみよう、今まで行ったことのなかったお店へ行ってみよう、というきっかけになれば」と話す。「古里温泉や有村溶岩展望所、黒神埋没鳥居など、港から離れた観光スポットにも足を伸ばしてみては」とも。
国民宿舎「レインボー桜島」(鹿児島市桜島横山町、TEL 099-293-2323)では、8人のアーティストが桜島をキーワードにした展示を繰り広げるイベント「EXPO RAINBOW in sakurajima」が開催中。「桜島小みかん」が旬を迎え、あちこちで無人販売されている様子を見ることができるほか、来年1月31日には「世界一桜島大根コンテスト」も行われる予定。
担当者は「年末年始、帰省されるご家族・ご友人と桜島へのショートトリップをおすすめしたい」と呼び掛ける。
クーポンの販売は来年1月31日まで。桜島ビジターセンター、桜島港観光案内所をはじめ、JR鹿児島中央駅の総合観光案内所や市観光交流センター、天まちサロンで取り扱う。利用は2月29日まで。問い合わせは同事務局(桜島ミュージアム、TEL 099-245-2550)まで。