「華麗なるペルシャ絨毯(じゅうたん)の世界展」が4月4日から、マルヤガーデンズ(鹿児島市呉服町)5階アートギャラリーで開催される。
鹿児島では昨年に引き続いての開催となる同展。伝統的な製法やデザインを受け継ぐ「ミーリー工房」(イラン)のペルシャ絨毯やキリムを中心に、日本であまり流通していない本場のファブリックが200点を超えて展示、販売される。
日本では高級な工芸品として知られるペルシャ絨毯。最近は機械織りや化学染料を使用したものも多いというが、「ミーリー工房」における手紡ぎや草木染、手織りといった製作工程は、代表を務めるラズィ・ミーリーさんの研究が基になっている。ミーリーさんは近代化によって廃れつつあった伝統的な技法や柄の復活に尽力し、復元が難しいと思われていたアンティーク絨毯をよみがえらせることにも貢献。その業績は「ペルシャ絨毯にもう一度命を吹き込んだ」として高く評価されているという。
同展を主催するギャラリーヤマダ(熊本市中央区)の山田誠さんは、「アイデンティティーや昔からの製法によって生み出される本物のペルシャ絨毯は商業的(機械織り)な絨毯とは違う。実際に見て、触れて、感じることで、あなただけの『運命の1枚』に出合ってほしい」と話す。
7日13時からは、「ミーリー工房」日本総代理店代表による展示作品についての解説も行われる。
開催時間は10時~20時(最終日は17時まで)。入場無料。今月10日まで。