ベンチャープラザ鹿児島「二水会」大会が8月10日、鹿児島東急イン(鹿児島市中央町)で開催された。今回は平成11年2月の第1回大会開催以来50回目となる節目を迎えたことから、記念事業として実施され、式典では、やずや代表取締役会長(九州ニュービジネス協議会副会長)の矢頭美世子さんによる講演も行われた。
「二水会」は、「For The Ventures」を合言葉に、面白い製品を開発したが営業力不足で販売が伸びない、業務提携先を探している、面白い提案があれば提携してみたい、有望企業を資金面で援助したいなど、さまざまな課題をもつ地元企業に対する情報提供や経営サポート、マッチング事業などを通じ、鹿児島発のニュービジネスの創造とベンチャー企業育成、発展を目的に、かごしま産業支援センター、鹿児島県工業倶楽部、九州ニュービジネス協会鹿児島地域委員会などが中心となり設立された。年4回、第2水曜日に開催されることから「二水会」の名称が付けられている。
午後3時からの第1部では、鷲津博昭さん(九州ニュービジネス協会鹿児島地域委員会委員長)の開会あいさつに続き、松尾新吾さん(九州ニュービジネス協会会長)、丹下甲一さん(鹿児島県副知事)、滝本徹さん(九州経済産業局長)らが登壇し、「二水会」が鹿児島の産業界に果たしてきた役割や今後の課題などについて話した。続いて、これまで同会の運営に貢献してきた、古賀光雄さん(トーマツ・ベンチャーサポート代表)へ感謝状と記念品が贈呈された。
第2部の記念講演会では、通信販売健康食品会社「やずや」の矢頭美世子さんが「夢は実現する!~人材育成は私の使命」と題し、自らの体験に基づく企業経営の理念として「人が好きであること」を原点とした、「社員がもつ潜在的能力を引き出すことが経営者の務めであり、それこそが企業経営の根幹である」と説いた。同会ではその後、エルム、ストーンワークス、富士エネルギー、日本計器鹿児島製作所、タラチネケミカルの5社によるビジネスプレゼンテーション、交流会が行われて閉会した。