鹿児島・武の「麺屋剛」(鹿児島市武)がオンラインショップで「幻の剛麺」の販売を始めて半年がたった。
店主の東郷剛さんは「くろいわ」で修業した鹿児島ラーメンの継承者の一人。麺屋剛は2017(平成29)年、「鹿児島ラーメン王決定戦」に初出場で準優勝して以来、同ランキング上位の常連店でもある。「遠方にお住まいや、コロナ禍で外出を自粛しているお客さまに、手軽に当店のラーメンを味わってほしい」という思いから昨年9月、オンラインショップを開設。利用客は県内と県外の割合が3:7だという。「県外の方への贈答用に、県内の方がお求めになることも多い」と東郷さん。
「幻の剛麺」(600円)はオンラインショップオリジナルの商品で、「昨年2月の鹿児島ラーメン王決定戦(コロナ禍で中止)で提供予定だった、豚骨と鶏ガラのダブルスープがベース」。同イベントに合わせて開発したという新たな具材「チャーセージ」(450円)も販売。「当店のチャーシューを刻んでソーセージ状にしたもので、炒めてラーメンにのせるとチャーシューとは違った食感と味わいが楽しめる。焦げ目を付ければつまみにもいい」とも。
ほか、スープに特製みそを加えた「幻の剛麺味噌(みそ)」(700円)や、鹿児島県産黒豚のほほ肉を使用した「島田屋特製 魔法の肉かけ」(1,200円)などをラインアップする。
「スープは袋のまま13分湯煎、麺は2分弱ゆでて、チャーシューと揚げネギをのせれば完成。お好みでモヤシやキャベツをゆでたものをのせれば、さらにおいしくなる」と東郷さん。
「これからも昔ながらの鹿児島ラーメンをしっかり作り、提供していきたい。昨年の『鹿児島ラーメン王決定戦』で優勝を狙うつもりで作った「剛麺Wスープチャーセージのせ」を、ぜひ自宅で味わってほしい」と利用を呼び掛ける。