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鹿児島の起業家が奄美・伝統発酵飲料「ミキ」の常温品 CFで支援呼び掛け

牧真理子さんと新商品「発酵MOON」

牧真理子さんと新商品「発酵MOON」

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 奄美大島出身の起業家・牧真理子さんが現在、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で奄美に伝わる発酵飲料「ミキ」を全国に広めるプロジェクトへの支援を呼び掛けている。

奄美のミキ

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 ミキは米とサツマイモだけで作られる発酵飲料で、奄美や沖縄では伝統的な祭事で飲まれるほか、かつては家庭でも作られていたという。牧さんは15歳から25歳まで大都市圏で暮らしたが、過労やストレスから体調不良があった。103歳まで生きた牧さんの祖母がミキをよく飲んでいたことを思い出し、「自分で作って飲むようになったところ体調が改善した」と振り返る。そうした自身の経験が元になり、「ミキを全国に広めよう」と鹿児島市を拠点に活動を続けている。

 牧さんは2020年にミキをアレンジしたボトル飲料「キミニミキ」を商品化したが、冷蔵保存で消費期限も2週間と短く、販路の拡大ができずにいたという。その経験を生かし、今回、試作を重ねて、常温で3カ月は保存できるミキ飲料「発酵MOON」を新たに開発した。ミキにフルーツなどをミックスしており、プレーン、パッションフルーツ、ローゼル、ドラゴンフルーツ、モリンガの5種類がある。

 2月7日には同サイトでの応援購入プロジェクトも開始。本来のミキを冷凍で届けるセット、「発酵MOON」の4個・5個・14個セット、同品に「ミキ作りと歴史文化の講座ワークショップ1回券(ZOOM)」と材料キットを加えたセットなどをリターンとして用意し、価格は3,000円~1万5,000円。

 「甘酒は麹(こうじ)を入れるが、ミキは入れず、生のサツマイモが持つアミラーゼで発酵し、数日で作れる。今後、家庭での作り方も伝えていきたい」と牧さん。「まずは常温の新しいミキを試してもらえれば」と支援を呼び掛ける。

 2月27日23時59分まで。

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