インスタグラム「鹿児島よかもん再発見！」を運営する野田卓也さんが5月、写真集「鹿児島の風景」を刊行した。

　2015（平成27）年に「鹿児島の風景や文化、歴史の素晴らしさを伝えよう」と趣味で撮影を始めた野田さん。その写真を紹介する同名の観光ブログとSNSを立ち上げ、「鹿児島のおでかけ情報」を7年発信してきた。インスタグラムでは現在、約2万5000人のフォロワーを持つ。

　同書の編集に当たり、「郷土にある素晴らしい風景、環境に目を向けてもらい、自然を残すという観点だけでなく、人が存在するからこそ成立する一次産業の風景、地域の神社などにもスポットを当てた」と野田さん。

　本文には「坊津耳取峠＆出水のツル」「霧島市嘉例川駅　春、朝靄の中で」など鹿児島各地の風物詩や観光名所などをテーマにした35の見出しを設定。それぞれの見出しにつき1～3点の写真を掲載するほか、場所の解説や撮影時期、楽しみ方に触れた文章も加えている。

　野田さんは「10年後、20年後、ひょっとしたら見ることのできない風景もあるかもしれない。本書をきっかけに、郷土の魅力を再発見してもらえれば」と期待を込める。

　オンライン出版マーケット「パブリマアート」で販売し、価格は印刷版プレミアム（半光沢紙）＝6,050円、同スタンダード（上質紙）＝4,620円、電子版＝2,640円。A4判上製、52ページ、フルカラー。