鹿児島・本名町の「中島寫眞館」(鹿児島市本名町、TEL 099-294-3424)がスタジオをリニューアルして1月で半年を迎える。
1984(昭和59)年、鹿児島生まれの写真家・中島誠光(なかしませいこう)さんが開業した同館。以来40年、幼稚園や小中学校のアルバム、七五三、成人式、結婚式など人々の成長過程を写真に収めてきた。親子2~3代にわたり中島さんに撮影を依頼する家族もいるという。
現在は2代目の功輔さんと共に同館を営んでいる。功輔さんは東京でプロカメラマンとして広告や雑誌、タレント写真集などを手がけてきたが、2021年12月、「生命の誕生の神秘を撮影したい」という思いから、新生児撮影サービス「STUDIO n TOKYO NEWBORN」を東京でスタートした。サービス開始に当たり、セミナーやスクールで新生児の扱い方やポージング、おくるみなどについても学んだという。
昨年8月、功輔さんは同サービスの鹿児島版を同館でも提供しようと鹿児島に戻り、スタジオ内のセットや設備をリニューアル。撮影用の小道具にも力を入れ、海外製の布や籠を取りそろえた。スタイリングは中島さんの妹らがアシスタントを務める。「ママと赤ちゃんがくつろげる」ように授乳室も新設した。
ニューボーン撮影はカット数により、ライト、ベーシック、プレミアムの3プランを用意。料金は、ライト=4万4,000円~。12月には出産前の大きくなったおなかを撮影する「マタニティーフォト」も始めた。出産後のニューボーン撮影とセットで予約した場合には撮影料の値引きも行う。
リニューアルに合わせ、同館のインスタグラムやLINEビジネスアカウントなども開設。写真作品や期間限定の特典情報などを案内しており、現在は卒園、卒業写真を2月末までに予約した人への早割プランを提案している。
現在は鹿児島と東京の2拠点生活で、毎月2~3回は東京に行くという功輔さん。ニューボーン撮影では「ライティングをしっかりと組み、その被写体に合わせたライト調整をしているのが強み」と話す。「今後はロケーションブライダルフォト、ファッションフォト、ビューティーなどの分野でも、私が東京で撮影していたような広告や雑誌風の写真を鹿児島で行えるように展開していきたい」とも。
営業時間は8時~18時。