鹿児島を舞台にした自主製作映画「封印した青春~二月田と指宿の間に」の上映会が9月2日、妙行寺(鹿児島市和田)本堂で行われる。
原作は東北出身で関東在住の蔵大寺可能麿(くらおおじかなまろ)さんの私小説。1972(昭和47)年、指宿枕崎線の列車内で偶然乗り合わせた東北の男子大学生と鹿児島の女子学生の出会いから、40年後の再会までの歳月を描く。
キャスト、スタッフ、ロケ地まで「オール鹿児島」で製作した。プロデューサーと主題歌は鹿児島の作曲家・柴藤ひろ子さんが手がけている。主人公(学生時代)はオーディションで選ばれた鹿児島大学工学部1年生の伊藤光琉(ひかる)さんが演じた。今年6月、天文館で完成試写会を行った。
「51年前の当時、谷山駅から指宿枕崎線で通学・通勤した人も、昔を懐かしみながらご覧いただければ」と柴藤さん。映画製作の背景には、ヒロインとして描かれた恵美子さん(仮名)にもう一度会いたいという蔵大寺さんの思いもあるという。「映画をきっかけに、恵美子さんを見つけることができれば」と期待を込める。
上映時間は15時~16時15分(14時開場)。鑑賞無料。事前申し込み不要。境内に駐車できる。10月以降、ユーチューブでの公開も予定する。