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鹿児島・山下町に「容画廊」 初回展示は画家・きはらごうさん個展

画家・きはらごうさんと画廊オーナーの容子さん

画家・きはらごうさんと画廊オーナーの容子さん

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 ギャラリー「容(よう)画廊」(鹿児島市山下町)が10月8日、鹿児島・山下町の一二三ビル1階にオープンした。

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 西洋古典技法「テンペラ」で描く画家・きはらごうさんと妻の容子さんが経営する。オーナーは容子さんで、以前から「いい場所があればギャラリーを開きたい」との思いがあった。同ビルは黎明館や市立美術館、市役所、県民交流センターなどに近く、ビル内にもカフェや食堂が入るほか、「(画廊となる部屋の)天井の高さが気に入った」という。高さは4メートルほどあり、見上げたときの圧迫感が少ない。

 広さは4坪。「小さいスペースではあるが、作品を展示するにはちょうどいい」と容子さん。「アーティストの中には、兼業のため個展を開くだけの作品数がないという人も意外といる」とも。同画廊は15作品程度を展示できる空間で、全体を見渡しやすい空間になっている。「作品が映えるように」と、室内全体を白に仕上げた。

 同日にはオープン記念企画として、きはらごうさんの個展も始まった。タイトルは「muse(ミューズ)」。中世ヨーロッパで神や宗教画を描いていた技法「卵テンペラ」で、「身近な、そこにいそうな女性」を描いた作品を展示する。ミューズは「ギリシャ神話の中では、芸術を司る女神たち」でもある。「ミューズは身近な日常にいるのだと想像しながら、絵を描くことの豊かさを見てとってもらえれば」ときはらさん。

 今後は、月1回ほどのペースで企画展を中心に開いていく。きはらさんは以前から、「もっとマニアックな画廊があれば」という思いがあった。東京や福岡など県外での作品展開催が多いことから、県外で「マニアックな」アーティストに出会う機会があり、今後、「そうした作家に声をかけ、紹介できる場にもしていきたい」と話す。

 営業時間は13時~17時。休業日はインスタグラムで知らせる。

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