フェイスブックでのつながりを、リアルな交流の輪に広めようと1月24日・25日、鹿児島のイタリアンレストラン「Coco Brance（ココブラッチョ）」（鹿児島市宇宿2）で、ランチ交流会が開かれ、50人ほどが参加した。

　イベントを開いたのは、オーナーの柳田博文さん。ネットで手作りケーキを販売している「ケーキ工房Famille（ファミール）」のパティシエ・下園由美さんの「自分が作ったケーキを買ってもらっているお客さまと直接ふれあい、さまざまな意見を聞いたりできる交流の場を持ちたい」という提案を受け開いた。

　企画に当たり、柳田さんと下園さんは「ただパスタやケーキを食べてもらうだけでなく、参加する人たちにも役立つ交流の場にしたい」と、「日頃フェイスブックでつながっていても、なかなか伝わらない部分もあるはず。実際に会ってみたい人がいるのでは」と呼び掛けたところ、定員を超える参加者が集まった。

　両日、野菜ソムリエの外山寿々奈（とやますずな）さんが栽培した新鮮な無農薬野菜サラダのほか、具だくさんのスープ、人気のパスタ、ナポリスタイル窯焼きピザに続き、下園さんのスイートポテトが振る舞われ、参加者たちは料理に舌鼓を打ちながら、3時間程度の交流会を楽しんだ。

　参加した押川てるみさんと中村久代さんは小・中学校の同窓生。「フェイスブックで偶然見つけて友達になったが、実際に会う機会はなかった」という。「ネットでつながっていても、こうしてリアルに会うと、違った会話が弾む」と数年ぶりの再会を喜んだ。

　「今日初めて会ったが、昔からの知り合いのような懐かしい感覚。これからも定期的に開いてほしい」と話す参加者が多かった。

　企画した下園さんは、「こうしてお客さまとじかにお会いして、顔を見ていろいろな声を聞け、参考になる事が多かった。今後のケーキ作りに生かしたい」と話す。