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鹿児島の竹に入った焼酎「薩摩翁」、販売から5年で1万本超

店主の諸平和也さん。竹に入った焼酎「薩摩翁」は平和酒店のプライベートブランド。

店主の諸平和也さん。竹に入った焼酎「薩摩翁」は平和酒店のプライベートブランド。

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 鹿児島の酒販店「平和酒店」(鹿児島市皇徳寺台1、TEL 099-297-5150)のプライベートブランド商品で、天然の竹筒に入った焼酎「薩摩翁(さつまおきな)」が、4月1日からアミュプラザ鹿児島(鹿児島市中央町)地下1階の「焼酎維新館」でも注文できるようになった。

「薩摩翁」

 同商品は直径12~13センチの孟宗竹(モウソウチク)を使用。竹の節と節の間に焼酎が入っているが、竹筒には栓もふたもついていない。飲むときには付属のアイスピックで穴を開けるという不思議な焼酎だ。

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 店主の諸平和也さんは43歳で地元信用金庫を早期退職し、脱サラ後に「一度きりの人生だから」と開業した。祖父が竹細工をしていたこともあり、「竹は身近な存在だった」と諸平さん。「孟宗竹は鹿児島から広がった。鹿児島は竹林面積日本一で、焼酎の消費量も日本一。2つの日本一を合わせたら面白いのでは、と思いついた。竹には200種類以上のミネラルがあり、それが焼酎に溶け込むことでまろやかな味になる」という。

 2007年10月から本格的に販売を始め、約5年後には1万本を売り上げた。1本の竹から取れる竹筒は3~5本ほど。知人の竹山から調達する。「鹿児島は面積日本一であるが故に放置竹林も多い。整備することで景観もよくなる。普通、焼酎と言えばビンや紙パックだが、竹筒を使うことで循環型社会に貢献できると思う」とも。

 見た目の珍しさと松竹梅にかけられるため、贈答品としての利用も多い。竹にはコーティング剤を使わないため、穴を開けなくても(中の焼酎が)少しずつ減っていく。「天使の分け前ならぬ『かぐや姫の分け前』」という諸平さんの「おすすめ」の飲み方はロック。焼酎の封入方法は企業秘密で、「どうやって焼酎を入れたのか、穴を開けて飲みながら考えるといいかも(笑)」とも。

 価格は5,250円(900ミリリットル)。消費期限は詰め日から1カ月。注文を受けてから製造するため納品まで日数を要する。