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鹿児島育ちの「さつまルツァーノ」トマトが果汁入りサイダーに-NPOが地域おこし

「さつまルツァーノ」トマトの果汁を使ったサイダー。果汁と果肉入りでほんのりとピンク色。初回の生産は3700本。市内のホテルや飲食店で取り扱う予定。

「さつまルツァーノ」トマトの果汁を使ったサイダー。果汁と果肉入りでほんのりとピンク色。初回の生産は3700本。市内のホテルや飲食店で取り扱う予定。

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 鹿児島の特産品を生かした地域おこしを目的としたNPO法人「ぐるっと鹿児島ネットワーク」(鹿児島市荒田、TEL 099-298-5059)は2月5日、鹿児島で栽培したイタリア産のトマト「サンマルツァーノ」を使った新商品「トマトで作った炭酸水 さつまルツァーノ」を発表した。

NPO法人 ぐるっと鹿児島ネットワークのみなさん

 炭酸水は「サンマルツァーノ」というトマトの果汁(3%)を含むもの。イタリアのナポリ市を代表する同トマト。ナポリ市と鹿児島市は景観が似ていることから、姉妹都市契約を結んでいる。日本で売られているホールトマト缶やトマトソースなど加工品の多くは輸入したものだが、「サンマルツァーノを鹿児島で栽培し、鹿児島の特産品『さつまルツァーノ』として世に出すことで、さらにナポリ市との交友を深め、鹿児島の地域活性と観光に貢献する」ことを目的に、昨年1月にプロジェクトを始動した。

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 NPO会員が育てた1600苗を、プロジェクトに賛同した農家や個人有志など約30の団体に託し、夏ごろから収穫が始まった。「景観が似ているからと言って気候まで同じとはいかない。長雨などの影響で露地栽培ではうまくいかず悲しい思いもしたが、ハウス栽培では出来がよかった」と同NPO副理事を務める梅北奈鼓さん。収穫した実は、ソースやピューレ、ジャムや薫製、アイスクリームなどの試作検討を重ねてきた。「収穫量に限りがあることや、できるだけたくさんの人に手に取ってほしいという思いから果汁を使った炭酸水に決定した」という。今年も1600苗を育て、生産量は1トンを目指す。

 果汁はろ過を繰り返し黄金色になったトマトの搾汁を使う。全て手作業にこだわり、できた炭酸水は3700本。「甘さを控えた炭酸でヘルシーに仕上げた。トマトの酸味が爽やかな味わい。よく冷やして飲むのがおすすめ」と梅北さん。今年はばら売りをせずケース売りのみ(245ミリリットル、24本入り、7,560円)。ホテル「remm鹿児島」やショットバー「HIGH-BRIDGE」などで取り扱いが決まっている。

 「社会貢献や新しい雇用の創出のため、トマトの栽培から搾汁、商品ラベルなど一貫した手作業を、障がい者支援施設『ゆうかり学園』に協力してもらっている」と梅北さん。「事業を広げていくことで新しいビジネスモデルとなるのでは」とも。

 同NPOでは、2015年の姉妹都市契約55周年を見据え、メモリアルイベント開催を目指している。

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