ホームページやフェイスブック、口コミの呼び掛けで集まった人々が深夜24時から一緒に市街地を走るイベント「Midnight Runners Tokyo(ミッドナイトランナーズ東京)」の鹿児島版「Midnight Runners Kagoshima」が4月6日、中央公園(別称テンパーク、鹿児島市山下町)を出発地点に行われた。
夜のニューヨークを自由に駆け抜けるチーム「Bridge Runners」に触発され、2011年にランニング嫌いの2人組が立ち上げた「Midnight Runners Tokyo」。毎月1回コンスタントにイベントを開催し、来月で30回目を迎える。その姉妹イベントと位置付けて鹿児島での企画を始めた「Midnight Runners Kagoshima」代表の上水流輝(かみずるこう)さんは、東京で「Midnight Runners Tokyo」など多種多様なイベントを企画する団体「EBISU301」に所属。今回、鹿児島へのUターンを機に、城山町のエクササイズスタジオのオーナーらの協力も得て鹿児島での開催を実現させた。
当日は、テンパークを夜24時にスタートし、甲突川沿いやナポリ通り、一番街、鹿児島中央駅、地下道、天文館電車通り、文化通り、G3アーケードなど、全長約6キロメートルのコースを1時間半かけて駆け抜けた。雨は降らなかったものの、風が強く体感温度が低い中でのランニングとなったが、参加者たちは談笑しながら自由にランニングを楽しんでいた。文化通りなどの繁華街を通過する際は、道を歩く人と笑顔やあいさつを交わす姿も見られた。
主催した上水流さんは同活動について、ランニングを通した異業種交流会と説明し、「『真夜中』、さらに『ランニング』というフィルターをかけることで、自然と向上心や好奇心を持った人が集まる。そこで参加者同士のコミュニケーションから生まれる化学反応が面白い」と話す。天文館など市街地を舞台とするため「走りながら新しい店を発見したり、店の人との交流が生まれたりするところなども魅力」とも。
鹿児島では初開催だったが、フェイスブックのみの呼び掛けで約100人が集まった。イベントを終えて「今後も非現実的な空間を味わえるイベントの開催を続けていきたい。天文館など街を巻き込んだ地域おこしができれば」と話す上水流さん。既に次回(5月11日)の開催も決定。参加は無料。申し込みはフェイスブックページから受け付ける。