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鹿児島・名山町「レトロフトチトセ」が1周年-本にまつわるイベント多彩に

1966年に建設された古ビルをリノベーションし、古書店やカフェ、アトリエ、ギャラリーなどの空間に生まれ変わった「レトロフトチトセ」が1周年を迎えた。

1966年に建設された古ビルをリノベーションし、古書店やカフェ、アトリエ、ギャラリーなどの空間に生まれ変わった「レトロフトチトセ」が1周年を迎えた。

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 1966年に建設された古ビルをリノベーションし、古書店やカフェ、アトリエ、ギャラリーなどの空間に生まれ変わった「レトロフトチトセ」(鹿児島市名山町、TEL 099-223-5066)が4月15日に1周年を迎え、これを記念して、さまざまな催しが行われている。

「私の本棚展」

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 2008年にオープンした2階のギャラリースペース「レトロフトMuseo(ムゼオ)」と連携しながら、古書店やカフェ、アトリエなど5つの空間から成る「ブックパサージュ」を中心に、アートや文学、音楽などの文化を発信する同ビル。4月13日~21日を「春の読書週間」とし、地下や曲がり角などさまざまなスペースを活用し、本にまつわるイベントや販売会を連日開催。

 14日には、6月に公開される泉鏡花の作品「高野聖」の朗読劇の舞台も織り交ぜたギターのライブ演奏会や、10回目を迎え過去最大となる25人が参加した朗読会「かごしま朗読cafe」は、「春・桜」をテーマに本を持ち寄って開かれた。「技術が普及し声を発する機会が減った現代で、朗読を通して自分の声を確認する」という「かごしま朗読CAFE」主催者の梶原末廣さんは、「本を通した緩やかな時間の中で、毎回その場の雰囲気を参加者でつくっていくのが面白い」と話した。

 期間中、ギャラリースペース「レトロフトMuseo(むぜお)」では「私の本棚展」を開催。さまざまなジャンルの人の、それぞれが保有する本を並べた本棚の写真を集める。興味のある本棚の前で本の背表紙を眺め、来場者同士で会話をする姿も見られた。そのほか、鹿児島国際大学発祥の本を紹介するコミュニケーションゲーム「ビブリオバトル」、演劇の台本を朗読する「夜夢人の会」、昔ながらの印刷・製本の体験、「大正の浮世絵師」と称される竹久夢二(たけひさゆめじ)の画や詩をイメージした着物を着て写真撮影を行うワークショップなども今週末に予定している。

 併せて、デザイン会社がセレクトした文具を展示販売する「しんぷく文具展」、「かごしま探検の会」による、ゲーム感覚で名山町の街を歩く「名山オルケ」(「かごしま探検の会」主催)など本から派生した企画も展開。

 同ビルオーナーの永井明弘さん・友美恵さん夫妻は、1周年を迎えた背景について安井一之さんが管理・運営する1階の「ブックパサージュ」との連携を挙げる。「アート、音楽、演劇などの文化を発信する2階と、1階の古書店を回遊するようになった。2階のギャラリーを見ていただいた後は、普通の古書店とは少し違う『古書リゼット』を活用してもらい、さらに文化への理解を深めていただきたい」と話す。

営業時間は11時~19時。月曜定休。

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