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世界600都市で開催の「ぺちゃくちゃナイト」が鹿児島初開催-「鹿児島愛する」8人がプレゼン

20秒×20枚でプレゼンテーションを行う「ぺちゃくちゃナイト」が開催された。写真はプレゼンターの六三四(むさし)さん。鹿児島の温泉地活性化のためのアイデアを多数披露した

20秒×20枚でプレゼンテーションを行う「ぺちゃくちゃナイト」が開催された。写真はプレゼンターの六三四(むさし)さん。鹿児島の温泉地活性化のためのアイデアを多数披露した

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 世界600近くの都市で開催されているプレゼンテーションイベント「PechaKucha Night(ぺちゃくちゃナイト)」が7月25日、CAPARVO HALL(鹿児島市東千石町、TEL 099-227-0337)で開催された。

会場の様子

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 同イベントは、日本を拠点とする建築事務所「クライン・ダイサム・アーキテクツ」の代表アストリッド・クライン(Astrid Klein)さんとマーク・ダイサム(Mark Dytham)さんによって考案されたプレゼンテーションイベント。2003年に東京のクラブで初開催され、20枚のスライドを、1枚20秒、合計6分40秒でプレゼンテーションするというシンプルな枠組みの中で、プレゼンターが自由にアイデアを紹介するというもの。観覧者はドリンクを飲みながら気軽に参加する。

 今回のイベントを鹿児島で開催するようになった経緯について、「5月に開催されたプレゼンテーションイベントで、いいアイデアを共有したいというニーズが見えたから」と話すのは、今回のイベントの実行委員・木場(こば)雄一郎さん。「素晴らしい人やアイデアをより多くの人に紹介して、鹿児島をもっと面白くできれば」とも。世界中で使われている枠組みを持ち込む理由については「鹿児島の中だけでなく、世界の人たちと情報を共有したり交流したりできるから」と説明する。

 今回登壇したのは「鹿児島を愛する人たち」という基準で選ばれた8人。鹿児島の温泉に入りつくした「温泉ソムリエアンバサダー」、かごしま温泉の会代表の六三四(むさし)さんは、源泉数が全国2位である鹿児島において、霧島と指宿の二大温泉以外の第三の温泉を盛り上げようと活動するほか、後継者不足や老朽化に伴い温泉の数が少なくなっている現状に対し、子どもなどへの「浴育」を通して利用率の回復を図るなどの取り組みを紹介。

 3月に鹿児島県で10番目に開局したコミュニティー放送局「FMさつませんだい」局長の上栫(うわがき)祐典さんは、ラジオ局側の「チューニング」について紹介した。中学生がお小遣いでも出せるCMにしようと1枠500円に広告費をチューニング、毎日はパンを焼かないという地元のパン店に合わせて、パンが焼けたとメールが来た時だけ広告を流すなど、地域のイベントごとに合わせたラジオ局として、街を元気にしていきたいと話した。

 そのほか、実家が上荒田町で41年続くパン店で、音楽やアートに携わる東郷さくらさん、離島や中山間地域の振興を手掛ける「鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab」の永山由高さん、天文館の活性化事業に取り組む「HOTEL&RESIDENCE南洲館」代表の橋本龍次郎さん、真夜中に市街地を走るイベント「Midnight Runners Kagoshima」代表の上水流輝さん、指宿在住の彫刻家で、指宿を元気にする女性グループ「美塾篤姫」のメンバー田原迫華さん、「美人」で鹿児島を元気にしようと、さまざまな企画・運営を行う「清友」の古賀亮子さんら8人がアイデアを披露した。

 当日は約100人がイベントに参加し、プレゼンの合間に設けられた休憩時間でプレゼンターと談笑する姿も見られた。既に次回(9月20日)の開催も決定。プレゼンターは自薦・他薦を問わず申し込みを受け付け中で、イベント情報はホームページまたはフェイスブックで告知する。

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