鹿児島・西田の自転車店「ハクツルサイクル」（鹿児島市西田3、TEL 3092-202-0425）が、7月にアメリカから日本初上陸した自転車用の高輝度反射テープ「フィックスリフレクティブ」の取り扱いを始めた。

「Fiks:Reflective」を付ける前と後の様子

　同商品は2011年11月、米ベンチャー企業Fiks:Reflective社が大手クラウドファンディングサイト「キックスターター」を使い、募集開始からわずか30時間で目標額の約175万円を調達し製品化。世界各国に広まったもの。日本では、ANTENNA（福岡県博多区）が独占販売契約により国内で扱う。

　最低でも、時速60キロの車が直前で止まることができる距離（57メートル先）まで反射板の光が届くという同商品。「側面からの視認性向上による安全面だけでなく、愛車をオシャレにカスタマイズできる点が特徴」と同社の寺元さん。警察庁の統計によると、自転車事故の8割以上が自動車との衝突・接触事故で、そのほとんどが側面からによるもの。夜間の交通事故の原因の一つである夜光反射板の利用率の低さを、「かっこいい反射板なら打開できるのでは」と販売を決めたという。

　テープは自転車のサイズにより6種類あり、折り畳み自転車からロードバイク、キッズ用自転車、ママチャリまで対応する。テープ幅は3パターン、カラーは8色から選べる。反射素材を利用した自転車のリム部分（ホイール）に貼るテープのほか、ハンドルの端末やクランクの付け根に利用できる丸いテープがセット内容。「ファッションの一部として自転車に乗る人が増えている中で、これまでの反射材や安全グッズに抵抗のあった人にもおすすめ」と店主の浅井勇樹さん。

　価格は1,980円～。取り扱い開始20店舗目となった同店のほか、東京、福岡など全国6都道府県の自転車店、ANTENNA通販事業部のウェブショップやアマゾンでも扱う。