イオン鹿児島ショッピングセンター(鹿児島市東開町)風の広場で5月15日、「障害者福祉総合施設『みつばちビレッジ』チャリティーイベント」が行われる。
将来的に障害者福祉総合施設を造ることを目標に、活動の一環として初めて行われる同イベント。特別支援学校に通う子どもを持つ母親たちを中心とする「みつばちビレッジ」が主催する。
ステージでは1時間ごとに演奏や「クリエイティブパフォーマンスBAN」による大道芸、「ビタミンバルーン」によるバルーン教室などが開かれるほか、ハンドメード雑貨店・ワークショップとして「みつばちアパート」「chibichibi kitchen」「Checker Berry」「Merci!」などが出店。鹿児島美少女図鑑や鹿児島の情報誌「NAME」などのカメラマンとして幅広く活躍しているコセリエさんの赤い糸プロジェクトなども予定。
実行委員の原田真琴さんと福森由紀さんは「みつばちアパート」の設立メンバー。子どもの将来を考えつつも自分の時間も持ちたいと、ハンドメード好きな母親たちが集まり、4年ほど前に「みつばちアパート」を立ち上げた。サイト上には管理人室、101号室~223号室、離れがあるが、実在するアパートではなく、木造2階建てのアパートで部屋ごとに住人(作家)がいて雑貨を作っているイメージで展開する。普段は各自が店に委託する形でハンドメード雑貨を作り、イベント時には「みつばちアパート」として参加・出店している。
「アパート立ち上げ当時から子どもたちが笑って楽しく過ごせるような場所を作りたいと思っていた。ゆくゆくはビレッジ(村)の中に、(今は)架空のアパートも実在させたい」と2人。
「吉野(鹿児島県)にあるSHOUBU学園が『みつばちビレッジ』の目標。外に向けてとてもオープンで、アート性もあり、見学に行った時に目からうろこだった。自分たちの夢に一番近い。『みつばちビレッジ』も健常者の方と障害者の方が触れ合う、心もバリアフリーな施設として、県外からも視察に来るほど立派な施設にしたい。子どもが元気でいてくれることが、一番家族みんなが元気でいられる。子どもをどう輝かせてあげられるかを一番に考えたい」とも。
特別支援学校に通う子どもたちが将来入ることができる、または通うことができる施設はどんどん減ってきている。どこも定員に空きがなく、特別支援学校卒業後には行き場がどこにもないかもしれないというのが現状。福森さんは「障害を持つ子どもたちが多いということや、必要な施設が不足しているという事実は一般にはあまり知られていない。支援が必要な人たちがこんなにたくさんいるということを知ってもらいたい。情報発信の場になれば」と話す。
開催時間は10時~17時。