鹿児島水族館(鹿児島市本港新町3)に4月26日、世界最大のダンゴムシの仲間で謎の深海生物「ダイオウグソクムシ」が登場する。
3月に鹿児島にやってきた3匹の「ダイオウグソクムシ」。全て体長は30センチメートルほどで体はうっすらとピンクがかっており、水温3度の水槽の中で生活をしている。展示課の佐々木章さんは「アジの切り身などをあげているが、まだエサを食べた確認はとれていない」と話す。
「ダイオウグソクムシ」はメキシコ湾などに生息し、200メートルから1000メートルの深海に生息。体長は大きいもので50センチメートルほど。三重県の鳥羽水族館で5年43日(1869日)絶食し死んだ「No.1」は、胃の中が謎の液体で満たされ、餓死ではなかったことが分かっている。
同日より始まる特別展「甲殻類ワールド~庭先から深海まで~」のメーンとして公開される。期間後、同館で展示するかどうかは未定。
同展では他にも、ずんどう型で足が短く大きなハサミが特徴の「アサヒガ二」や、足を広げると大きなもので3メートルほどになる「タカアシガニ」など約55種類が登場。ヤドカリに透明の殻を背負わせたり、カムフラージュのため体に藻などを貼り付けて身を守るカニ「モクズショイ」に生活の身の回りの物を付けさせたりと、展示にも工夫を凝らす。展示面積は73平方メートル。
営業時間は9時30分~18時。入場料は大人=1,500円、小・中学生=750円、幼児以上=350円。同展は6月22日まで。