約2000基の燈ろう(灯籠)がアーケードを彩る天文館で8月2日、老舗から新店までさまざまな業種の店舗が一体となって浴衣を着て営業し、浴衣を着てきた人にサービスを行う「天文館燈ろう祭り」が行われる。
天文館の夏の風物詩として定着させようと昨年始まった「天文館燈ろう」。今年は燈ろうの数を大幅に増やし、初の取り組みとしてエリア一体でさまざまな催しや振る舞いサービスを企画。日中は各通りでイベントを開催し、夜は「ナイトバザー」として参加店舗が21時まで営業時間を延長。現在までに天文館の店舗の約半数となる300店舗ほどが参加を決定しており、フェイスブックページで紹介している。
「浴衣でいくまち、浴衣で迎えるまち」をキャッチフレーズに、来店するだけ・利用するだけで特典が受けられる店舗には黄色いポスターを掲示。映画鑑賞料金が1,110円(高校生は800円)になる「テンパラ」や、通常950円のラーメンを500円で提供するにぎわい通りのラーメン店「こむらさき」をはじめ、各店で割引や粗品進呈を行う。
暑さが予想されることから、照国通り「お茶の美老園」では冷茶、洋服店「UNITED SALON」ではシャンパン、リラクセーションサロン「KI.SE.KI」ではハーブティー、なや通り「せとうち町物産館」ではパッションジュース、カフェ「彼女の家」ではドリップコーヒーを無料で振る舞う。
なや通りのハム店「山野井本店」ではタオル、「ふとんの今藤」ではウォッシュタオル、照国通りの雑貨店「コルテーヌ」、にぎわい通りのアロマ店「La Vita」では入浴剤も。そのほか、なや通り「久保仏具店」はそうめん1束、洋服店「すずらん」は採れたて卵を用意して来店客を迎える。
浴衣のレンタルや男性用の購入、着付け、直しが必要な時も各店のサービスを利用できる。サンプラザ天文館では、タラ美容福祉専門学校の生徒が浴衣の着付けとヘアメークを無料で行うほか、「振袖きものいろは」は着付けを500円、直しを無料でサービス。「まつき苑 京呉服の池田」も、同店で浴衣を購入すると着付け・直しが無料となる。「和ごころ・オビックス」では着付けレンタルを1,000円で行うという。
天文館ベルグ広場とマルヤガーデンズ前で配られる「うちわ」を持参すると、各所で先着200人に空揚げやミニソフトクリーム、生ビールなどの振る舞いも。飲み歩きイベント「薩摩美味維新」も同時開催する。
中央地区商店街振興組合連合会会長の俣野公宏さんは「10年後には夏の間、100万人が訪れる天文館を目指す」と意気込む。同祭り実行委員長で和菓子店「青柳」の有村裕晶さんは「買い物だけでなく、五感で夏の天文館を楽しんでいただければ。ぜひ浴衣を着て天文館に繰り出して」と呼び掛ける。
イベント詳細を掲載したパンフレットを天文館全域で配布するほか、タウン誌「TJカゴシマ8月号」に折り込む。各店のサービス詳細はフェイスブックページで確認できる。問い合わせは同祭り実行委員会事務局(TEL 099-219-3323)まで。