鹿児島を代表する黒の食材、黒毛和牛と黒豚を使った「薩摩黒からあげ」が11月10日、市内16店舗の飲食店で販売スタートした。
「肉の王国の贅沢(ぜいたく)からあげ」と銘打ち、一皿で県産黒毛和牛と黒豚の空揚げが両方味わえる同メニュー。薬味やタレなど各店オリジナルの「黒から一味」で、味が変化する楽しみも。
鶏ではなく豚・牛の空揚げという珍しさから、観光客を中心によく注文が入るといい、実際に食べた人からは「ぜいたくなおつまみ」「ボリュームがあって和風だしがとてもおいしい」などの声が聞かれるなど、反応は上々だという。
鹿児島の「食」をテーマにしたイベントなどに取り組む「美味のまち鹿児島」づくり協議会が、畜産王国鹿児島の新たなご当地グルメを開発しようと企画した。開発期間に約1年をかけ、市内各地の飲食店16店舗での販売にこぎ着けた。
参加店舗は、「遊食豚菜いちにぃさん アミュプラザ鹿児島店」「素敵庵 アミュプラザ鹿児島店」「郷土料理・黒豚しゃぶ鍋・ぞうすい専門店 八幡」「黒豚料理 寿庵 中央駅バスチカ店・中央駅西口店・荒田店」「食彩 九十九」「天文館 吾愛人」「味の横綱 中山店・谷山本店」「国民宿舎 レインボー桜島」など。価格帯は734円~2,160円。
同協議会では参加店舗・メニューの紹介とマップを掲載したリーフレットを作成。鹿児島中央駅観光案内所、観光交流センター、天まちサロン、にぎわい通り大学、鹿児島市内の一部のホテル・旅館、鹿児島市観光振興課で配布するほか、県外への郵送も受け付ける。
1月16日~2月15日には、恒例となった飲み歩きイベント「薩摩美味維新 冬の美味めぐり」も開催予定。17日にはオープニングイベントとして、イベントのチケット購入者に対し「薩摩黒からあげ」と焼酎などのドリンクを振る舞うという。
「これまでの空揚げのイメージを覆すぜいたくな空揚げ。各店舗の創意工夫と、鹿児島が誇る黒牛・黒豚のおいしさを体感して」と同協議会事務局の笹原大樹さんは呼び掛ける。