不動産・広告事業などを手掛ける「MBC開発」(鹿児島市樋之口町)が4月1日にエープリルフール企画として発表した「メガパラソル事業」に現在、反響の声が多く寄せられているという。
広告や不動産事業などを手掛ける同社が、ホームページと地元紙の全面広告を使って発表した同企画は、桜島の降灰対策として県内9カ所に最大直径2000メートルの巨大パラソルを設置するというもの。
同日、同広告はツイッターなどで拡散され、「これは面白い」「ぜひ実現してほしい」など多くの声が寄せられたほか、地元のテレビやラジオでも紹介されるなど話題を呼んだ。
タイミングを計ったかのように18時6分ごろには桜島が噴火。鹿児島市街地に大量の灰を降らせたことも相まって、ホームページには通常時の10倍ものアクセスがあったという。
同社広告事業本部の内野一矢さんは「1日以降も桜島が噴火するたびに当社のメガパラソル事業を思い出してもらえているようで、想定外の出来事に喜んでいる」と話す。
エイプリルフール企画を行った理由について、「新年度がスタートする日に朝から笑顔になってもらいたい。会社の堅いイメージを払拭(ふっしょく)し、明るく面白いイメージを持ってもらいたい意図があった」と明かす。
「桜島の風評被害が騒がれていたが、今回の件で、地元の人は遊び心を持ってたくましく頑張っていることを全国にアピールできたのでは」とも。