鹿児島県出水市に拠点を置き日本各地を回りテントで野外公演を行う「劇団どくんご」が11月19日~22日、ライオンズ広場(鹿児島市西千石町)で今年最後の「A Vital Sign 『ただちに犬』」の公演を行う。
埼玉大学の演劇部を母体として1983(昭和58)年に発足し、今年で28年目を迎えた同劇団。2009年には鹿児島に拠点を移し、同年から毎年5月~11月にかけて全国を巡りながら公演を続けている。公演と公演の期間が空いた時を除き、自分たちが建てるテントでほぼ寝泊まりしながら、今年は北海道から鹿児島まで約40カ所、約80公演を行った。
鹿児島公演での受け入れ先である同劇団上演実行委員会の船倉弘恵さんは「出会いは15~16年前。自分たちも劇団やっていたのに、『何だこれは。こんな人たちがいるのか』と衝撃を受けた。一度見て、よくわからなくてまた見に行った」。以来、ずっとファンだという。
「ただちに犬」という題で3年続けての全国ツアー。殺された犬をめぐり、犯人はいったい誰なのか、というおなじみの始まりで幕を開けるが、毎年話の進む方向が違う。「今年で『犬』は最後」と船倉さん。
テントの中にある舞台だけでなく、話が進むにつれ観客や偶然にもテントの外にいた関係のない人まで巻き込むこともあるという。「即興のアドリブも見どころ。公演後に毎日行われる打ち上げにも参加できる。どくんごのパワフルでエネルギッシュな演技をぜひ見てほしい」とも。
開演は7時。入場料は、前売り=2,500円、当日=2,800円、中高校生=1,300円。