異色のガイド本「続・ぼくの鹿児島案内」(発行=ランドスケーププロダクツ、東京都渋谷区)が1月28日、鹿児島のカフェ「GOOD NEIGHBORS(グッドネイバーズ)」(鹿児島市住吉町)で先行発売された。
同書は、2010年1月に出版され全国的にも話題を呼び版を重ねている「ぼくの鹿児島案内。」に続く第2弾。「LESS GLOBAL.MORE LOCAL」をコンセプトに、「それぞれの土地にそれぞれの楽しさがある方が楽しい」という視点で、今の鹿児島の旬を捉えた鹿児島紀行。
鹿児島中央駅前に立つ「若き薩摩の群像」の銅像を通じた出会いや、とんかつ店・カレー店・カフェなどでの心温まる交流の様子などを紹介したテキストと写真のほか、個性的な活動に取り組む鹿児島人、大寺聡さん、坂口修一郎さん、藤川毅さんらへのインタビューなどで構成されている。
著者の岡本仁さんは北海道夕張市出身。早稲田大学卒業後、札幌のテレビ局を経て東京・銀座の出版社マガジンハウスで「BRUTUS」「relax」「ku:nel」などの編集に携わってきた。2009年、ランドスケーププロダクツに移籍し、現在「HUGE」(講談社)、「暮しの手帖」(暮しの手帖社)などで連載を持つなど、活発な執筆活動などに取り組んでいる。
「2008年に初めて来て以来、個人的にも繰り返し訪れるようになった。豊か過ぎてうらやましくなる鹿児島の魅力を多くの人に伝えられたら」と岡本さん。続編の出版については、「『ぼくの鹿児島案内』を出した後も、たくさんの人にいろいろなことを教えてもらった結果、自然に出来上がった」と説明する。
「鹿児島は豊かである」という表紙のコピーには、「一人の著者でありながら、雑誌のように盛りだくさん、幕の内弁当のように鹿児島を紹介したかった」という岡本さんの思いが込められている。
全国に先駆け発売となった当日は、同店でリリースパーティと先行販売会が開かれ、多くの人たちが出版を祝った。
A5判変形160ページ。価格は1,470円。2月10日から全国の書店店頭などにも並ぶ。