鹿児島の婚活イベント「ラブクルーズ100対100」が5月20日、錦江湾洋上で開かれ、定員を大幅に上回る未婚の男女約360人が参加した。
クルーズは、2010年に第1回が開催され、今回で3回目。「初回は男女100人ほどでの開催だったが、結婚するカップルが複数組誕生するなど評判を呼び、回を重ねるごとに参加希望者が増えている」(主催者談)という。
種子屋久フェリーターミナルでの開会式では、主催者の一人であるタレントのよし俣とよしげさんの「今日は気合を入れていきましょう」との掛け声を受け、参加者たちが笑顔で乗船。会場となる「フェリー屋久島2」は19時に鹿児島市本港南埠頭(ふとう)を出港、鹿児島の夜景を望みながら2時間の錦江湾クルーズとパーティーを楽しんだ。
クルーズには20代~50代と幅広い年代の男女が参加。ドレスアップしての来場を呼び掛けていたことから、男性はスーツ姿、女性は色とりどりのワンピース、ドレス姿が多く見られ、船上は華やかな雰囲気に包まれた。
料理とドリンクは城山観光ホテルをはじめ協賛企業が提供。参加者はビュッフェスタイルの料理と豊富なアルコールを楽しんだ。
参加者はメーンデッキで乾杯を済ませた後、パーティーに参加。より多くの交流を持ってもらおうと、進行役の斎藤晶子さん(キュープラス代表)とよし俣さんは30分ごとにフロアの入れ替えを呼び掛けた。場内では恋愛サポーターと呼ばれる複数の男女スタッフが出会いをコーディネート。「話したい相手はいたか」「もう少し積極的に」など、参加者との間で気さくなやり取りが交わされた。
参加者は全員が胸に番号をつけ、恋愛サポーターを介して、気になる異性を番号で呼び出してもらえる仕組み。多くの参加者がこのシステムを利用した。
鹿児島市鴨池から参加した30代の会社員男性は「今回が初めての参加。以前ラブクルーズに参加したことがある会社の同僚と2人で申し込んだ。出会いを求めて他のイベントにも参加したことがあるが、今回はクルーズということで『非日常』の雰囲気を味わっている」と話した。
30代会社員女性2人(川上町、武岡)は「会場を一周して、参加者の多さに驚いている。これだけの人数が参加していると、積極性が必要。前もって『歩き方』を考えておいてもいいのかも」と和やかに語った。
姶良市西餅田から参加した50代の団体職員の女性は「勤務先の上司から開催を教えてもらい、同僚と一緒に参加した。同僚は年下の男性に声を掛けられ、楽しそうに話していた。私は付き添いのようなかたちで参加したので、おいしい食事と夜景を楽しんだ。甲板から鹿児島市内を望んでみて、鹿児島はこんなに美しい街だったのだとあらためて感動している。雰囲気も良く、参加した価値は十分にあった。友人にも薦めたい」と笑顔を見せた。
よし俣さんは「たくさんの方に参加してもらえてうれしく思っている。今後参加希望者が増える場合は、春と秋の2回開催も視野に入れている。もともとこのラブクルーズの企画は天文館の飲食店オーナーらと立ち上げた。人と人とのつながりから、鹿児島がもっと元気になったら」と話す。
終盤には抽選会も開かれ、宿泊券や食事券などを賞品として進呈した。開催後は協賛店での二次会も準備。チケット提示で2,000円の割引きサービスも展開した。
「ラブクルーズ」は、次回以降も定期的に開催する予定。