鹿児島大学水産学部の練習船・新「かごしま丸」、大海原へ出航

谷山港で行われた出港式の様子。「かごしま丸」をバックに「敬礼」

谷山港で行われた出港式の様子。「かごしま丸」をバックに「敬礼」

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 鹿児島大学水産学部(鹿児島市下荒田4)保有の練習船「かごしま丸」が8月10日、谷山港で「公海域水産乗船実習」の出港式を行った。

31年ぶりに代替わりした新「かごしま丸」

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 同実習は「遠洋航海」とも呼ばれ、水産学部の3年生と海技士資格取得を目指す4年生を対象に夏休みの約2カ月間を利用し毎年行われる乗船実習。友人や家族など多くの人に見送られ、男子学生15人と女子学生8人を乗せた「かごしま丸」がハワイ西方海域に向け出航した。寄港地はホノルルを予定する。

今年、31年ぶりに代替わりし3月30日に竣工した新「かごしま丸」は、360度方向に回転できるアジマス型推進装置(プロペラ)とバウスラスター(船を横方向に動かすための動力装置)を組み合わせた電気推進船。従来の船では不可能だった真横・斜め移動やその場回転が可能なため、潮流や風があっても定点を保持することができる。こうした特殊操船性能と、船の揺れを大幅に抑えたことで、風浪下でも安全で正確な観測・実験を行うことができるという。

 「調査船・練習船でこれほどの機能を備えたものは世界初」と代船建造委員会委員長で、現水産学部学部長の松岡達郎教授。乗船し泊まり込んで実習や研究を行う生徒のために「揺れや騒音の軽減、居住区の環境改善にも力を入れた」。トイレや風呂への動線も工夫し、「年々乗船する機会が増えている女子学生には大いに配慮した」という。

 「船は竣工しただけで完成するわけではない。乗る人が習熟し使いこなしていくことで完成する。こうした工学・技術の現場を体験できるのも新造船ならではの機会。学生にはしっかり学び取ってほしい」と松岡教授はエールを送る。

 航海期間は47日間、帰港は9月25日を予定する。

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