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鹿児島の菓子店が被災地へ物資直送-エスペランサ4号、今年も石巻へ

「希望」という意味をもつ「エスペランサ」。写真はエスペランサ4号に同乗するクルーとスタッフの皆さん。

「希望」という意味をもつ「エスペランサ」。写真はエスペランサ4号に同乗するクルーとスタッフの皆さん。

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 鹿児島で人気の菓子店、フェスティバロ(鹿屋市上野町、TEL 0994-43-3460)が行う東日本復興支援活動で、支援物資を輸送するトラック「エスペランサ4号」が3月5日に唐芋ワールド(鹿児島市呉服町、TEL 099-239-1333)を出発し、8日に宮城県石巻市の向陽仮設住宅団地にて配布を行った。 今回の積み荷は、大隅半島各地の直営農場で前日に収穫したばかりの野菜やミカンなどの果物が2トン弱、県内外の企画に賛同した人々から届いた食料、衣類など。仮設住宅で行列をつくり待っていた住民約200人に配布された。

見送られるエスペランサ4号

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 今回、現地に向かったクルーは、同社サポートセンター課長の星原美由紀さん、フェスティバロ鹿児島空港支店店長の堀ノ内みどりさん、和風菓「からいも」本店店長の川畑美香さん、和風菓「からいも」支店の柳楽あかりさん、フェスティバロ神戸菓舎リーダーの小林昇さんの5人7。出発前、堀ノ内さんは「鹿児島のもので元気になってほしい。笑顔や元気を届けたい」と話した。

 震災のあった2011年の10月に初めて東北へ旅立ったエスペランサ1号は、約50品種の唐芋2.5トンを載せ、宮城県石巻市の仮設住宅に住む人々の元へ届けた。2012年も春と秋に物資を輸送し、この春4号が出発した。石巻市では、こーぷ・福祉会施設長の丹野幸子さんらが中心となり、同プロジェクトの第1回から受け入れと配布の準備をボランティアで手伝う。今回の配布活動も約50人のボランティアが集まり、無事に配布活動を完了した。

 「年々支援の輪は広がっており、支援体制もだんだんと整ってきている」と話すのは同プロジェクトチーム代表の黒木ひとみさん。片道1800キロメートルを運転する、エスペランサ1号からの専属ドライバー崎本隆弘さんは「自分たちにできることを楽しみながら取り組めているので、石巻の方も気が楽のよう」と話す。「毎回、感謝やねぎらいの言葉をもらい、逆に私たちが元気をもらっている。被災地の復興はまだこれから。今後も自分たちにできることを続けていきたい」とも。

 エスペランサ号のブログでは、プロジェクトの一部始終を写真と共にリアルタイムで更新している。

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