10月15日で2周年を迎えるビジネスホテル「レム鹿児島」(鹿児島市東千石町、TEL 099-224-0606)が、これを記念して鹿児島県のPRキャラクター「ぐりぶー」とのさまざまなコラボ企画を展開する。
ハイクラスとビジネスクラスの中間層をターゲットにする同ホテルの客室数は全251室。県民による利用が全体の2割を占め、次いで福岡・東京・大阪、他県や海外からのビジネス・観光客が続く。先月に、景気の持ち直しや霧島国際音楽祭などのイベントが重なったこともあり開業以来の最高の売り上げと稼働率を記録した。
「ぐりぶー」とコラボすることになった経緯について、同ホテル総支配人の古市聡さんは「世間がゆるキャラブームの中で、まずは県民の認知度アップと、好きになってもらうきっかけづくりをしたかった」と話す。
ホテルでは10月末まで、「ぐりぶールームプラン」を販売。ぬいぐるみやハンカチなどのグッズが特典で付くほか、特注のフットスルーやマットレスも配置する。そのほか、鹿児島の特産品や「ぐりぶー」グッズが特典に付いた限定プランや、抽選で特産品などが当たるアンケートも実施。10月12日~15日には「ぐりぶー」が登場し、写真撮影などに応じる。
1階・2階に入るテナントでもコラボ企画を展開。カフェ「タリーズコーヒー」には10月12日~15日、「ぐりぶー」のぬいぐるみなどを飾った「ぐりぶー席」が登場する予定。パン工房「かんもぉ~れ」では、「ぐりぶー」の顔の形をした「ぐりぶーパン」(200円)を1日20個限定販売する。レストラン「バランスキッチンきゃべつ」では、鹿児島産の旬の有機野菜を使った「ぐりぶーグリーンスムージー」(大=400円、小=250円)、バイキングレストラン「巳八(みのはち)」では、野菜をふんだんに使ったグリーンカレーと鹿児島の郷土料理が食べ放題のランチ(大人=1,470円)、ディナー(大人=2,940円)を、それぞれ提供する。
開業当初の2011年は、新幹線が全線開通するも震災の影響や、阪急阪神第一ホテルグループが県内で認知されていなかったことから客足は遠かったと振り返る古市さん。徐々に紹介を通じて利用客が増えてきたという。「これからも、鹿児島の人に愛されるホテル、共存するホテルを目指していきたい」とも。