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鹿児島で本格焼酎「宇宙兄弟」販売-「宇宙兄弟都市」PRの一助に

大海酒造(鹿屋市)と上妻酒造(南種子町)が共同開発した本格焼酎「宇宙兄弟」

大海酒造(鹿屋市)と上妻酒造(南種子町)が共同開発した本格焼酎「宇宙兄弟」

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 人気漫画「宇宙兄弟」をモチーフにした本格焼酎「宇宙兄弟」の販売が、全国の小売店でスタートした。「宇宙県・鹿児島」をアピールしようと、大海酒造(鹿屋市)と上妻酒造(南種子町)が共同開発し、販売する。

完成報告の様子

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 種子島宇宙センターからH2Aロケット24号機が打ち上げられた5月24日に販売をスタートした同焼酎。日本で唯一ロケットの発射場がある肝付町と南種子町が昨年7月に「宇宙兄弟都市」を宣言したことをきっかけに、両役場のサポートを受けながら今回のコラボレーションが実現したという。

 ラメ入りの黒ガラスの瓶には、小山宙哉さん原作の同作中で「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合った「南波六太(なんばむった)」と弟の「日々人(ひびと)」がデザインされたラベルが貼られる。「宇宙空間に浮かぶ星をイメージした」という外箱には、それぞれの発射場の沿革や県内の宇宙関連施設が地図で示してあり、2本並べると1枚の絵になる仕掛けも。商品には、全8種類の登場人物たちが載った首掛けステッカーが付く。

 「人気漫画を通して、焼酎になじみのなかった方々にも手に取っていただき、焼酎の魅力を感じていただければ」と上妻酒造の上妻寛大さん。大海酒造の佐藤正秀さんも「肝付町、南種子町の宇宙への取り組みの理解の一助になれば」と期待を寄せる。

 大海酒造は、紅あずまと地元大隅半島産イクヒカリを使った黒麹(こうじ)を常圧で蒸留。昭和時代に主流だった紅あずまを使うことで、「コクがあって飲みやすい、昭和の味」に仕上がったという。「宇宙とのギャップを味わって」と佐藤さん。「常温のお水で割る昔ながらの飲み方がおすすめ」とも。

 上妻酒造は、地元南種子町産のシロサツマに古代米・赤米を使った米麹を使って3年間貯蔵熟成させた古酒をベースに、香りと味わいを引き立たせる白麹の原酒をブレンド。「濃厚で力強い新たな味わい」になっているという。「香りや味とともに、青い空や海、星の奇麗な夜空など、種子島に思いをはせながら味わって」と上妻さん。

 アルコール度数は25度で、内容量は720ミリリットル。価格は1,980円。大海酒造は1万本、上妻酒造は3000本限定で、全国の小売店で販売する。

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