来年の局舎移転を機にその長い歴史に幕を閉じる「交通局食堂」の特別メニューも食べることができるなど、さまざまな企画を盛り込んだイベント「～ありがとう高麗町～2014市電・市バスゆーゆーフェスタ」が10月19日、市交通局（鹿児島市高麗町）敷地内で行われる。

食堂入り口

　交通局移転前、高麗町では最後となる同イベント。市民に市電・市バスに触れてもらうイベントとして毎年開催してきた。今年も、ラッピング電車「でんでん」やおはら祭りで登場する「花電車」、草刈り装置・散水電車の展示をはじめ、車両部品のオークションなどステージイベントや、バスの行き先表示機にメッセージを入れて撮影できる企画、「桜島火山灰プロジェクト」とコラボした「火山灰ねんど」体験や、ラッピング電車・バスデザインコンテストなど多彩な企画を用意する。地元商店街のブース出展や局舎内見学（先着順）なども。

　1945（昭和20）年代からあるという「交通局食堂（食堂みとし）」は、うどん・そば（400円）、コロッケカレー、なんこつラーメン（以上、500円）のほか弁当や総菜などを販売。通常時は朝7時30分から営業する同食堂は、局職員はもちろん、鉄道・市バスファンを中心に一般客からも人気だったという。レギュラーメニューは、ご飯・納豆（または、のり・ふりかけ）・みそ汁・漬物・サラダに、目玉焼きか卵焼きを選べる朝食（350円）や、旬の食材などを使ったおかず2種類から選ぶことができ、希望すれば2種のハーフ＆ハーフにも対応する昼時の日替わり定食（500円）。

　同局総合企画課の漆島雄次さんも「安くておいしい食堂で、よく利用した。食堂のおばちゃんにはいつも温かい言葉をかけてもらい、ありがたい場所だった」とコメント。「高麗町では最後だが、これまでの感謝を込めて開催する。お子さまから大人の方まで、皆さまでお越しいただければ」とイベントへの来場を呼び掛ける。

　開催時間は10時～15時。入場無料。問い合わせは交通局（TEL 099-257-2111）まで。