5月5日「こどもの日」に、フェニックス（鹿児島市谷山港2）が展開する「そば茶屋吹上庵」「いちにぃさん」「天ぷら左膳」が、来店した子どもに手作りの兜（かぶと）を配布する。

「私たちが作っています！」

　「子どもたちがすくすくと育つように」との思いを込めて、同社が毎年行っている取り組み。兜は店舗スタッフらが仕事の合間に新聞紙を折って一つ一つ作る。子どもが喜ぶだけでなく、親も懐かしさを感じて笑顔になる様子が見られるなど好評だという。

　「年配のパートさんが、学生アルバイトの子に教えながら作っている様子も見られる」と同社担当者。「兜を家で作ってかぶる光景もあまり見られなくなっているのでは。3世代で楽しめる、日本の古き良き習慣や文化を大事にしたい。子どもたちにとっていい思い出になれば。そして大きくなったときに、また次の世代につなげていってもらえれば」と期待を込める。

　「吹上庵」吹上店（日置市）では5月3日～5日、「青空市」「百円そば茶屋」も開催予定。地場の野菜や食器などの雑貨を並べるほか、100円で一口そばやおはぎなどを提供する。初夏を前に、店入り口そばの水を張った石鉢に夏野菜を浮かべるほか、季節限定メニュー「茶そば」（850円）も人気だという。