県外からの修学旅行生の受け入れがピークを迎えている。JR鹿児島中央駅では観光関係者らが生徒の出迎えを行うほか、街では案内サポートや限定サービスなどで生徒をもてなしている。
例年、春は中学生、秋は高校生が来鹿のピークを迎えるという。今年は4月~6月にかけて近畿地区から32の中学校が来鹿。JR鹿児島中央駅では、県観光連盟やJR九州など観光関係者らがおそろいのハッピ姿で横断幕やプラカードを掲げ、生徒らを出迎えた。
「ぐりぶー」パペットを使ったり、西郷隆盛・大久保利通・篤姫に扮(ふん)した「薩摩観光維新隊」も駆け付けて出迎えるなど熱烈な歓迎に、生徒らは驚いたり、喜んだりしている様子だったという。関係者らは「鹿児島でいい思い出をたくさんつくって持ち帰ってほしい」と思いを込める。
街中では、「鹿児島ぶらりまち歩き」のボランティアガイドが生徒の案内サポートを行っている。4月に発足した、市内の大学生・短大生らで構成する学生観光ガイド「薩摩スチューデントガイド」がサポートすることも。
班別研修として、西郷隆盛にゆかりのある城山を巡るコースや、加治屋町周辺の明治維新にまつわるスポットを巡るコース、足湯やいおワールドのイルカ水路なども人気。「ボランティアガイドとの交流がいい経験になった」と、お礼の手紙が届くこともあるという。
生徒らに人気のスポット「天文館むじゃき」では4店舗で、修学旅行生特別メニューを提供。1階「白熊菓琲」では地鶏のホットサンド、2階の洋食レストラン「Mujyaki」では黒豚コロッケ付きオムライスなど、人気メニューにベビー白熊をセットで付けて、オリジナルポストカード付き=1,000円。店舗では、「おいしい思い出をつくりに来て」と呼び掛ける。