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鹿児島で「灰フェス!2016」 火山灰を楽しむ逆転の発想で

今年で2年目となる「灰フェス!」

今年で2年目となる「灰フェス!」

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 「かんまちあ」野外イベント広場(鹿児島市浜地2)で10月23日、「灰フェス!2016」が開催された。

火山灰で描いた桜島

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 昨年、桜島を会場に初開催された同イベント。今年は10月21日にオープンした公園「かんまちあ」のオープニングイベントの一環として、同公園内で開かれた。

 同イベントは「かごしまの厄介者・火山灰を逆転の発想で楽しむ」をコンセプトに、桜島や防災にちなんだゲームやクラフト体験コーナーを用意。当日はあいにくの雨となったが、参加者は設置されたテントの中でゲームやクラフト体験を楽しんだ。

 「防災ゲームエリア」には「防災カードゲームシャッフル」を遊ぶことのできるブースを設けた。「防災カードゲームシャッフル」はNPO法人プラス・アーツが制作したUNOに似たルールのカードゲームで、遊びながら防災知識を得ることができる。ゲームをプレイした男性は「けっこう難しい。大人でも十分遊べる」と感想を述べた。

 同イベントを主催した灰フェス実行委員会の久木田智美さんは「子どもだけでなく大人が学ぶことが大事。いざという時に思い出せば必ず使える知識だ」と、ゲームの意義を説く。そのほか、「桜島が大爆発をおこしたとき、あなたならどうする?」というシチュエーションで3コマ漫画を完成させる「桜島版とっさの一言」など、大人も子どもも楽しみながら防災知識を身につけていた。

 「火山灰クラフト体験エリア」では、参加者が火山灰を使ったクラフト作品制作に取り組んだ。アクリル絵の具で着色した火山灰を使って絵を描く「火山灰アート体験」では、煙を噴く桜島をカラフルに表現した作品など、それぞれ思い思いの作品を完成させていた。そのほか軽石など桜島の噴出物を組み合わせてオリジナルのオブジェを作るコーナーも子どもに人気で、熱心に作品を制作していた。

 全国のイベントで導入されている取り組み「かえっこバザール」も初めて導入した。遊ばなくなったおもちゃを「カエルポイント」に替え、ポイントの分だけ別のおもちゃと交換できるという仕組み。防災体験やクラフト体験に参加することでもポイントがたまり、持ち越したポイントはほかのイベントの「かえっこバザール」に持ち越すことができる。ポイントを使っておもちゃを競り落とす「オークション」も行い、盛り上がりを見せた。「ちょっといいおもちゃを手に入れるために、子どもたちが大きな声で入札ポイントを叫んでいた」と久木田さん。

 「イベントを通じて少しでも鹿児島・桜島に愛着を持ってもらえたら。一方で、桜島が大きな爆発を起こしたら市街地も被害を受ける。鹿児島県民には避けられない問題。自分の身を自分で守るための知識を身に付けて」と呼び掛ける。

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